日本一の杉玉を見学(平成25年11月12日)
11月12日に近畿中国森林管理局竹花総務企画部長が岩国市の城山国有林の近くにある村重酒造株式会社を来訪し、同社が新酒(金冠黒松)の出来上がりを知らせるために製作した日本一の杉玉(直径5m)を見学しました。
同社の高本部長のご説明によると、この大杉玉「玲瓏(れいろう)」は2009年に製作され、今回新たに掛け替えを行ったもので、今年の8月から社員の方々が製作を始め、今月2日に完成し、お披露目がなされたとのことです。大杉玉の正面には、枯れ枝葉と緑の枝葉のコントラストで「祝」の文字が美しく浮かび上がっています。
材料となる杉の枝葉は、日本製紙の社有林で間伐がある時に取っておいてもらったもので、60cmの枝葉を4tトラック10台分も使用したとのことです。鉄製の枠に杉の枝葉を挿していき、最後に植木職人に丸く剪定してもらい完成。杉の枝葉やしめ縄の稲わらなどを集めるのに大変苦労したとのことです。
また、今月末には、杉玉の技術継承のため、山口県内の酒造会社が集まって、杉玉の製作方法を教わりながら作るそうです。
「林業も苦しい時代ですが、このような明るい話題で清酒業界にあやかって元気を出したいものですね」との局竹花部長の弁に高本部長もニッコリ。同社は錦帯橋のすぐ近くでもあり、日本一の杉玉を飾ってから、観光バスも止まって見ていくようになりました。岩国市の観光名所がまた一つできたようです。
直径5m日本一の大きさの杉玉(右奥:城山国有林) |
村重酒造株式会社高木部長に大杉玉の説明をして頂きました |
大杉玉には「祝」の文字が緑の枝葉で描かれています |
制作の大変さがわかる写真です(村重酒造株式会社提供) |
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