希少野生動植物種保護支援員研修会(平成25年11月9日)
平成25年11月9日(土曜日)、快晴の中、山口県、公益財団法人山口県ひとづくり財団が主催の「平成25年度希少野生動植物種保護支援員研修会(第2回)」が山口県徳地に所在する滑山国有林で実施されました。
「希少野生動植物種保護支援員」とは、山口県が、野生動植物の保護に熱意を持たれる県民の皆さんを支援員に登録するもので、現在756名の方が登録されており、ナベヅルのねぐら整備、秋吉台の山焼きなど希少野生動植物の保護活動や普及啓発活動を県内で行っています。
この研修会は、支援員のみなさんの資質向上を図ることを目的に実施されるもので、昨年度の城山国有林に続き、今年度も国有林で実施されました。
当日は、支援員28名の参加があり、山口市徳地森林セラピー基地内のキャンプ場「ふれあいパーク大原湖」に集合し、午前中はキャンプ場の会議室で、山口県自然保護課から「支援員の役割について」、樹木医の先生から「樹木について」、当所から「滑山国有林について」、それぞれ講義を行い、参加者は熱心にメモを取りながら聴いておられ、質問も多くあり、時間が足りない程でした。
午後からは、自然観察会として滑山国有林に移動し、「森の巨人たち100選」に選ばれた「三本杉」を見学し、また、天然に生立した樹齢200年以上のアカマツである通称「滑マツ」について、当所、森林技術指導官から説明を行いました。
また、森林インストラクターの方から、ブナやミズナラ等の葉の特徴や、ミズナラとコナラ、ブナとイヌブナが同じ場所で見られる珍しい山であるとの説明があり、それぞれ木の特徴や周囲の樹木の生育状況を、実際に見て、肌で感じることが出来ました。また、菌類から見た森林についての話があり、貴重な冬虫夏草の実物も見せていただきました。
紅葉に色づいた森の中で、清々しい空気を吸いながらの研修に、気持ちのいい疲労感で研修を終えることが出来ました。
山口県自然保護課による「支援員の役割等について」の講義 |
樹木医による「樹木について」の講義 |
当所、森林技術指導官による「滑山国有林について」の講義 |
三本杉の見学 |
当所、森林技術指導官による「滑マツ」の説明 |
森林インストラクターによる樹木の特徴等について説明 |
森林インストラクターによる「菌類から見た森林」の説明 |
紅葉に色づいた森林の中での研修 |
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