令和3年度山口県高度林業作業士育成研修(森林調査)への協力(令和3年8月3日)
令和3年8月3日(火曜日)、山口市徳地の滑山国有林内において、新型コロナウィルス感染症対策を講じたうえで、山口県農林総合技術センターが実施する高度林業作業士育成研修のカリキュラムの一つである「森林調査」の実習で、当所職員が講師を務めました。
この研修への協力は今年度で6回目となり、森林整備を担う作業班のリーダー育成を目的として森林組合の職員など林業に携わる研修生5名と、県職員2名の計7名を受け入れ実施しました。
最初に当所職員が調査区域について、事業実施に先立って必要となる調査簿等からの林況把握と法令制限の確認及び調査区域の表示方法や調査器具の点検などの説明を行いました。その後、調査に入る前に樹高や直径を目測し、トゥルーパルス(※1)や輪尺(※2)での測定結果との差を確認し、目慣らしを行いました。そして、研修生は交代しながら輪尺や測稈(※3)を使用し、区域内の調査を行いました。
目測の様子
トゥルーパルスでの測定の様子
調査の様子
その後、3次元地上型レーザースキャナ(以下OWL)(※4)を用いた高精度な森林調査と操作方法などについて説明し、測定を行いました。測定後はデータを現地でパソコンに取り込み、胸高直径、樹高、立木位置、本数、材積、立体画像等の測定結果をパソコンの画面で確認しました。
OWLで測定している様子
パソコン画面を操作している様子
研修生は、OWLの測定結果がその場で確認できることに驚き、操作方法・調査精度・今後の活用方法・価格などへの質問があり、大変興味を持った様子でした。
短い時間ではありましたが、研修生にとっては、実習をとおして森林調査に関する技術や知識を深める良い機会になったのではないかと思います。
今後においても引き続き、民有林との連携を深めながら林業の担い手の育成に貢献していきます。
(※1)トゥルーパルス→目標物にレーザーを当て、直線距離、垂直距離、水平距離、傾斜角度や高さを測る道具。
(※2)輪尺→木の太さ(直径)を測る道具。実際に木に当てて測定する。
(※3)測稈→木の高さ(樹高)を測る道具。目測で木の高さを見るときの目安として用いる。
(※4)3次元地上型レーザースキャナ→計測対象にレーザーを放射状に照射し、周囲の情報を収集する装置
お問合せ先
山口森林管理事務所
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