令和7年度「滑マツ保存会」による現地視察
令和7年11月20日(木曜日)に滑山国有林において、滑マツ保存会1※のメンバーと山口森林管理事務所職員等総勢13名により、「滑マツ2※」の現地視察を開催しました。当日は天候にも恵まれ、滑マツ保存会伊藤会長及び伊藤所長の挨拶、森林官より国有林の概要説明や、滑マツの特徴や保護するための樹幹注入事業、平成18年度から行っている後継樹育成のためのアカマツ稚樹の刈出作業について説明後、滑マツを視察し直接見て・触れて、希少な銘木を肌で感じて頂きました。
その後、保護林が遠望できる場所に移動し滑マツの分布の状況を眺望し、森の巨人たち100選に選定されている「三本松」を見学しました。
また、保護林として管理され市場にできることがなく、枯損木として山口市に売払いした滑マツを使用している山口市徳地総合支所の受付カウンターや講座室腰板を見学。その後、今年度完成した山口市本庁舎議場の演題後ろの衝立やエレベーター6階市民ロビーを見学しました。滑マツの大胆さや繊細さなど、特徴を生かした活用がされ、保存会メンバーから、滑マツのPRに大変役立っていると意見があり、保護と活用の両立が必要であると痛感しました。
最後に、今後も滑マツの保全・再生・PRに取り組んでいくことを確認し終了しました。
1※滑マツ保存会
平成26年3月6日に県内の有識者を中心に滑マツの保存を目的に発足。その保存に必要な措置に係る活動泳地これらの活動と一体になって実施する滑マツに関するふきゅ宣伝や保存活動等の理解増進等に資することを目的としている。
2※滑マツ
滑山国有林の中腹から尾根にかけて生育している、樹齢200年生以上・胸高直径60cm以上で形質良好なアカマツの通称で、かつては錦帯橋や皇居新宮殿にも使用された。
[特徴]
・材が通直でうらごけが少ない。
・枝下が高く、枝が少ない。
・樹皮が極めて薄い。
・年輪幅が狭く均等で偏心がない。
・心材部分が多く、赤色鮮明で光沢がある。
![]() |
![]() |
| 参加者集合写真 | 巨樹巨木100選「三本杉」 |
![]() |
![]() |
| 開会の様子 | 滑マツ視察 |
![]() |
![]() |
| 徳地総合支所:受付カウンター | 徳地総合支所:講座室腰板 |
![]() |
![]() |
| 山口市本庁舎:議場(衝立) | 山口市本庁舎:6F市民ロビー |
お問合せ先
山口森林管理事務所
ダイヤルイン:050-3160-6155












