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近畿中国森林管理局

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    令和5年度「滑マツ保存会」による現地調査(令和5年11月14日)

    令和5年度11月14日(火曜日)に滑山国有林において、滑マツ保存会*のメンバーと山口森林管理事務所職員等総勢13名により、「滑松アカマツ・ブナ・コナラ等遺伝資源希少個体群保護林」内の滑マツの視察や、令和2年度の森林・林業交流研究発表会で発表した「滑マツ稚樹育成における刈出し効果に関する考察」の調査プロット内で後継稚樹の発生調査を行いました。
     滑マツ保存会伊藤会長及び長岡所長の挨拶の後、滑マツを視察しました。なお、滑マツとは、滑山国有林の中腹から尾根にかけて生育している樹齢200年生以上の胸高直径60cm以上で形質良好なアカマツの通称です。調査プロットでは、平成18年度からアカマツ稚樹の刈出し作業を実施し、刈出し作業と立地条件等によって無施業地と比較して稚樹の発生・生育にどのような違いがあるかを検証するため毎年調査を行っています。昨年度は当所職員による刈出し作業を行いましたが、今年度は、滑マツ保存会のメンバーと共に調査プロット内の刈出しと生長調査を行いました。
     当日は天候にも恵まれ、心地よい汗をかき現地調査を終了しました。
     現地調査後に、現場において滑マツの後継樹育成等についての意見交換会を行いました。メンバーからは「刈出し作業を行ってきたことにより、後継稚樹が大きくなり将来的に滑マツになる木が育ってきている」「プロット内の調査や刈出し作業の成果をまとめる必要がある」「稚樹が育つ環境を知るために、夏場の日当たりを確認したいので、夏場に現地視察を行ってほしい」「松枯れ防止のための樹幹注入は区域を広げ保存すべきアカマツを選木して実施すべき」等の意見が出されました。
     今後も、滑マツ保存会から頂いた意見等を踏まえながら、滑マツの保全・再生・PRに取り組んで行く事を確認しました。

    ※平成26年3月6日に県内の有識者を中心に滑マツの保全を目的に発足。その保全に必要な措置に係る活動及びこれらの活動と一体となって実施する滑マツに関する普及宣伝や保全活動等の理解増進等に資することを目的としている。


        

        

        

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