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近畿中国森林管理局

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    令和4年度「滑マツ保存会」による現地視察(令和4年12月13日)

    令和4年12月13日(火曜日)に滑山国有林15林班外において、滑マツ保存会(※)のメンバーと山口森林管理事務所職員総勢26名により、滑マツの視察や、令和2年度の森林・林業交流研究発表会で発表した「滑マツ稚樹育成における刈出し効果に関する考察」の調査プロット及び松枯れ対策事業として樹幹注入を行っている現場の視察を行いました。
     
    滑マツ保存会伊藤会長及び元山所長の挨拶の後、滑マツを視察しました。なお、滑マツとは、滑山国有林の中腹から尾根にかけて生育している樹齢200年以上の胸高直径60cm以上で形質良好なアカマツの通称です。「滑山アカマツ・ブナ・コナラ等遺伝資源気象個体群保護林」に設定されている調査プロットでは、平成18年からアカマツ稚樹の刈出し作業と立地条件等によって稚樹の発生・生育にどのような違いがあるかを検証するための調査を行っており、現地では今年度の調査内容を説明しました。
    また、視察の日に樹幹注入が行われていたことから、実際の樹幹注入作業について請負業者から説明を受けました。当日は天候にも恵まれ、気持ちの良い汗をかき現地視察は終了しました。

    現地視察後に、令和元年度に伐採した滑マツの枯損木を使用し、令和4年11月14日に供用が開始された山口市徳地総合支所の講座室に会場を移し、意見交換を行いました。
    滑マツ保存会のメンバーでもある総合支所の末綱氏から滑マツが製品として使用されている施設やPR活動等について説明をいただいた後に、滑マツの後継樹育成等について意見交換を行いました。メンバーからは「刈出し作業を行ってきたことにより、後継稚樹が大きくなり将来的に滑マツになる木が育ってきている。」「プロット内の調査や刈出し作業は今後も継続して行えばよい。」「地かき作業により落ち葉を取り除き、種が発芽しやすい環境を整えるべき。」「照度が少ないところは周囲の広葉樹を伐倒すればいいのではないのか。」「樹幹注入は区域を広げ保存すべきアカマツを選木して実施すべき。」等の意見が出されました。
    今後も、滑マツ保存会のご意見等を踏まえながら、滑マツの保全・再生・PRを取り組んでいくことを確認しました。

    ※平成26年3月6日に県内の有識者を中心に滑マツの保全を目的に発足。その保全に必要な措置に係る活動及びこれらの活動と一体となって実施する滑マツに関する普及、宣伝や保全活動等の理解促進等に資することを目的として
    いる。











    お問合せ先

    山口森林管理事務所

    ダイヤルイン:050-3160-6155