令和3年度「滑マツ保存会」による現地調査(令和3年11月18日)
令和3年11月18日(木曜日)に滑マツ保存会※のメンバーと山口所職員の総勢11名により昨年度、森林・林業交流研究発表会で発表した「滑マツ稚樹育成における刈出し効果に関する考察」の調査プロットの調査を行いました。
調査プロットは、滑山国有林に設定されている「滑山アカマツ・ブナ・コナラ等遺伝資源希少個体群保護林」内で平成18年から実施しているアカマツ稚樹の刈出作業区域内に設定しており、刈出作業と立地条件等によって稚樹の発生・生育にどのような違いがあるかを検証するための調査を行っています。今年度は昨年度調査以降の生長量と新たに発生した稚樹の確認を行いました。今年度は入札不調のため請負事業での刈出作業が出来なかったため、参加者全員で鎌や剪定鋏を使い稚樹を傷めないよう、プロット内のみの刈出作業を行いました。慣れない作業で大変でしたが、天候にも恵まれ気持ちの良い汗をかき現地調査作業は終了しました。
調査終了後には意見交換会を行い、メンバーからは「刈出作業を行って来たことにより、後継稚樹が大きくなり将来的に滑マツになる木が育ってきている。」「照度が少ないところは周囲の広葉樹を伐倒すればいいのではないか?」「樹幹注入は区域全域に広げ保存すべき滑マツを選木して実施すべき。」「稚樹を植えても滑マツの系統は引き継げない。」等の意見が出されました。
今後も、滑マツ保存会のご意見等を踏まえながら、滑マツの保全・再生・PRに取り組んで行くことを確認しました。
※平成26年3月6日に県内の有識者を中心に滑マツの保全を目的に発足。その保全に必要な措置に係る活動及びこれらの活動と一体となって実施する滑マツに関する普及宣伝や保全活動等の理解増進等に資することを目的としている。
滑マツとは、滑山国有林の中腹から尾根にかけて生育している樹齢200年生以上のアカマツの通称
開会状況
刈払い作業
プロット稚樹
刈り出し後の状況
樹幹注入の説明
集合写真
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