沖ノ山国有林において、現地検討会を開催しました
令和7年7⽉31⽇、沖ノ⼭国有林(⿃取県智頭町)にて、林業の低コスト化に向けた取り組みの⼀環として現地検討会を開催しました。
今回の検討会には地元の智頭町、⼋頭町及び請負事業体から15名に参加していただき、当署職員も含め総勢24名の開催となりました。
今回の検討会は、令和5年度から令和7年度にかけ⽣産事業により皆伐(誘導伐)した伐採跡地に地拵、植付、単⽊保護管、シカ防護柵の設置まで⼀貫作業で⾏う事業地で実施しました。
はじめに⿃取森林管理署より⼀貫作業システムの実績や概要説明を⾏った後、当事業地の請負事業者である有限会社 清⽔⽊材より⼀貫作業を⾏うにあたり、各⼯程で⼯夫している点や注意している点等の説明を受け、作業の効率化を図る取り組みを共有し、課題や⽅策について意⾒交換を⾏いました。
続いて、⼭元⼟場に移動し、⽊材市場である⽯⾕林業株式会社智頭⽀店より市場の現状や材の売れ筋、⽊材需要の動向等について説明を受けた後、参加者は3班に分かれ、丸太の採材⽅法等について検討を⾏いました。
参加者からは、「節が多くてチップにするしかないなあ」、「根元から1mはチップで、残りは4mずつ⼀般材で出そう」、「曲がりがある箇所はどうするか」など各々の意⾒を出し合い、どのように採材をすればよいか検討した後、各班の検討結果を発表し、⽊材市場の⽯⾕林業株式会社智頭⽀店より講評を受けました。また、これらの材は、実際に市場に出品し、その結果を参加者にお知らせする予定です。
参加者の皆様には、今回の検討で得られた知⾒を実作業に活かすことで、丸太の有利販売につなげていただければ幸いです。
その他、椪積みされた丸太の「素材検知」のうち材積の計測について、近年開発が進んでいる「丸太検知アプリ」と、従来⼈の⼿で⾏っている「毎⽊検知」でそれぞれ実施して、材積や⼈⼯数(外業と内業の⼈員数と作業時間)の結果を⽐較した内容について説明し、ICTの活⽤による検知業務の効率化・省⼒化の取り組みを紹介しました。
⿃取森林管理署では、引き続き現地検討会等を通じて、林業のコスト削減に向けて取り組んでまいります。
今回の現地検討会にお忙しい中参加していただいた皆様、ありがとうございました。

一貫作業システムの概要説明の様子


お問合せ先
鳥取森林管理署
ダイヤルイン:050-3160-6125