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近畿中国森林管理局

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    現地検討会「再造林の推進に向けたシカ被害対策」を開催しました


    令和7年10月30日、島根県仁多郡奥出雲町において、島根県、市町、森林組合及び林業関係者46名が参加し、現地検討会を開催しました。

    島根県内におけるシカの生息密度は他県より低い状況にありますが、近年は植栽木の食害やシカの捕獲数が増加傾向にあります。このような中、島根県東部では、シカの被害を前提とした対策はほとんど行われていません。
    そのため、国有林で実施している効果的なシカ捕獲方法、低コストの獣害防護柵の設置、防護柵の省力的な見回り法を紹介し、参加者と意見交換を行うなど、シカ被害対策の取り組みについて理解を深めて頂きました。
    午前は、奥出雲町立横田コミュニティセンター(屋内)において、島根県農山漁村振興課鳥獣対策室から「中国山地のニホンジカの林業被害対策」として、県内でのシカ生息分布及び被害状況、被害対策、捕獲状況等の説明。島根森林管理署からは、国有林でのシカ対策の取り組み、シカ捕獲方法、低コストで設置できる防護柵の設置、防護柵の維持管理等について、説明を行いました。 島根県から林業被害対策の説明
    島根県から林業被害対策の説明
    午後は、船通山国有林(奥出雲町)の植栽現地へ移動し、島根森林管理署から、
    1 効果的なシカ捕獲として「小林式誘引捕獲法」のくくりわな設置実演
    2 シカ生息状況の現地確認として「自動撮影カメラ設置によるモニタリング」
    3 低コストで設置できる防護柵設置(アニマルネット)
    4 ドローン飛行による獣害防護柵の点検
    について紹介を行うとともに、現地で植栽作業を行っている林業事業体からは、防護柵設置作業の現状及び苦労している点を説明して頂くなど、参加者と意見交換を行いました。
    船通山国有林(植栽地)
    船通山国有林(植栽地)

    小林式誘引捕獲法の設置実演 自動撮影カメラ(モニタリング)
    小林式誘引捕獲法の設置実演 自動撮影カメラ(モニタリング)
    低コストの防護柵設置の説明 低コスト防護柵(アニマルネット)
    低コストの防護柵設置の説明 低コスト防護柵(アニマルネット)
    ドローン飛行による防護柵点検 意見交換
    ドローン飛行による防護柵点検 意見交換
    意見交換では、島根県ではまだシカの生息密度が低いため、防護柵を設置している箇所が限られている中、防護柵の設置期間、維持管理及び点検方法、低コストで設置できる防護柵等について、活発な意見・情報交換を行いました。
    また、参加者からは、「防護ネットなどいろいろやっているが被害が収まらない。シカ対策として新しい知識や情報交換をするなど良い会であった。」との意見もありました。
    島根森林管理署では、引き続き島根県及び関係する林業関係者等と連携・情報交換しながら、「再造林の推進に向けたシカ被害対策」に取り組んで参ります。

    お問合せ先

    島根森林管理署

    ダイヤルイン:050-3160-6130