スマート林業及び育林における低コスト化に関する現地検討会
令和2年11月30日、八川国有林及び仁多郡森林組合において、「スマート林業及び育林における低コスト化に関する現地検討会」を開催しました。この検討会は、森林施業の効率化・省力化や生産性の向上を図るべく取り組まれているICT等の先端技術を活用したスマート林業についての情報提供や林業の低コスト化に向けた伐採から植栽までを一体的に行う一貫作業システムの取組及び二ホンジカの食害による森林被害の防止対策として実施する防護柵の工夫等を紹介し、課題や方策についての意見交換をするために開催したものです。
当日は、島根県、県林業公社、森林整備センター、奥出雲町、森林組合、島根森林管理署の総勢28名の参加がありました。
午前中は、八川国有林で林野庁近畿中国森林管理局森林技術・支援センターの協力を得て地上レーザースキャナの実演を行いました。実演では設定したプロットで参加者に機器の操作などデータ収集を体験してもらいました。 午後からは、午前に現地で収集したデータを解析し、収集できたデータの内容について説明しました。その後、島根森林管理署でこれまで取組んできた育林における低コスト化の取組について紹介し、意見交換を行いました。
参加者からは、「データの取得範囲はどれくらいあるのか」、「1点あたりのデータ収集にどれくらいの時間がかかるのか」などの質問が出され、ICT技術への関心の高さが感じられました。 また、参加者から回答いただいたアンケートでは、「OWLを実際に体験できて参考になった。」、「OWLを用いたデータはなかなか見る機会がないので、非常に勉強になりました。」、「県内のシカ被害の状況や対策等について情報提供してほしい」、「低コスト再造林に関する検討会や情報交換・共有を引き続きお願いしたい。」などの感想がありました。
島根森林管理署では、今後も多様化する林業の課題や地域のニーズに応じた「現地検討会」を開催し、国有林で得られた知見について情報提供しつつ、民有林・国有林ともに林業の効率化・省力化や生産性の向上を進めていきたいと考えています。
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お問合せ先
島根森林管理署
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