シロダモ
秋に実る赤い果実

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秋に咲く黄褐色の花と白い葉裏

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春、白く美しい新芽

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シロダモ(クスノキ科) Neolitsea sericea
東北地方南部以南に分布するクスノキ科の常緑高木で、高さは10~15メートルになります。
耐寒性が強く、宮城や山形、北陸地方にも分布しています。
花は秋、雌雄別株で黄褐色の小さな花が葉腋に集まって咲きます。
赤い果実も翌年の秋に熟すので、雌株では花と実を同時に見ることができます。
葉は、枝の先に集まってつき、全縁で三脈が目立つことと、葉裏が白く、ロウ質に覆われていることが特徴です。
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和名の由来
別名「シロタブ」ともいい、葉裏が白いことが和名の由来です。
同じクスノキ科のタブノキの古名を「タモ」といったことから、葉裏の白いタブノキという意味になります。
クスノキ科の樹木には独特の芳香のあるものが多く、シロダモにも葉を揉むとかすかな芳香があります。
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クスノキ科で、シロダモと同様に葉の三行脈が目立つ樹種に、「クスノキ」と「ヤブニッケイ」があります。どちらも強い香りがありますが、クスノキの葉は他の2種に比べると小さめで幅がやや広く、樹皮が細かく縦に割れることが特徴です。ヤブニッケイはシロダモによく似ていますが、葉や茎に芳香があることと、葉裏が緑色であることにより区別できます。 |
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