マンリョウ
マンリョウの葉

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実

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マンリョウ(ヤブコウジ科)Ardisia crenata
関東以西の常緑樹林内に生育する高さ30~100cmの常緑低木。
葉は互生し、葉身は4~13cm、幅2~4cm。縁に波状の大きな鋸歯があります。
夏、小枝の先に白色の小さな花を散形状に咲かせます。
果実は、直径6~8mm程度の球形で、11月頃に赤く熟し、4月頃まで枝に残ります。
果実の白いシロミノマンリョウや、黄色いキミノマンリョウなどの園芸品種も多く、観賞用に広く栽培され、名前の縁起が良いことから、お正月の飾りにもよく使われます。
また、葉に斑の入った園芸品種なども多数作られています。
マンリョウと同じく、縁起の良い木とされ、お正月の生け花などに使われる『センリョウ(千両)』は、マンリョウとは縁のないセンリョウ科の植物で、赤い実は葉の上に実ります。
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和名の由来(万両)
『両』は、江戸時代の通貨の単位で、単純に比べることはできませんが、今の価値にすると、だいたい一両は20万円位になると考えられます。
赤く美しい実を価値のあるものとして名付けられた、センリョウ科の『千両』より、実が赤く大きいことから、さらに価値のある『万両』の名が付けられたといわれます。
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マンリョウと同じヤブコウジ科の植物に、「ヤブコウジ(藪柑子)」と「カラタチバナ(唐橘)」があります。どちらも冬に赤い実を付ける常緑小低木ですが、マンリョウよりもひとまわり小さなカラタチバナを百両(中国名:百両金)、さらに小さなヤブコウジを十両と呼びます。また、常緑の多年草で赤い実のなる「ツルアリドオシ(蔓蟻通し)」を一両と呼び、千両や万両等と一緒に寄せ植えにして『千両万両有り通し』と縁起物にすることもあります。 |
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