カラスザンショウ
枝と葉

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幹

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サンショウの葉と果実

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カラスザンショウ(ミカン科)Zanthoxylum ailanthoides
本州以南の各地に生育する落葉高木で、伐採地や崩壊地、裸地などにいち早く侵入する先駆植物です。日当たりの良いところでは、高さ15メートル、直径60センチにもなり、太陽の光をたくさん受けるために、樹冠を傘状に広げる独特の樹形となります。
幼木や若い枝は緑色で、鋭い刺がありますが、老木になると、写真の幹のように刺は脱落し、いぼ状の突起が残ります。
葉は互生の奇数羽状複葉で、長さは30~80センチ(小葉は5~15センチ)もあり、枝の上部に集まってつきます。
雌雄は別株で、夏に緑白色の花をつけます。
雌株の果実は、秋~冬に裂開し、果実から3~4ミリの黒い種子を出します。
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和名の由来(烏山椒)
サンショウの別名を「ハジカミ」といいます。「ハジ」とは、はぜるという意味で、果実が裂開することに由来し、「カミ」はニラの古い呼び方「カミラ」の略とのことで、はじけた実(種子)の辛い味が、ニラに似ていることに由来しています。
また、サンショウは、実の辛い味から、山の胡椒(こしょう)に名前が由来するとされます。
カラスザンショウは、サンショウに似ていて、全体に大きく、サンショウのようには価値がないこと、また、実をカラスが食べることに名前が由来するとされています。
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サンショウ(別名:ハジカミ)
北海道を含む日本各地の低山などに生育するミカン科の落葉低木です。
若葉を「木の芽」として薬味に利用し、若い果実を実山椒と呼んで佃煮に、熟した果実を粉末にして粉山椒、果皮は七味唐辛子の香料、材(幹)はすりこぎに利用する等、利用価値が大変高いので家庭の庭や畑で栽培されることも多い樹木です。
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