ヒノキ
ヒノキの葉と球果

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ヒノキの複層林(奥島山)

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ヒノキ(葉裏) サワラ(葉裏)

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ヒノキ(ヒノキ科)Chamaecyparis obtusa
福島県以南(屋久島まで)に生育する常緑高木で、高さ30メートル、直径60センチ程になります。
スギに比べて成長は遅いけれども、材は日本の針葉樹の中で最も高値で取引されるため、人工造林面積が増加していますが、スギとともに春先の花粉症の原因となっています。
ヒノキ材の特徴は、スギと同様にまっすぐに伸び、加工がしやすいことに加え、色が美しく光沢があり、香りが良いこと、耐久性に優れ腐りにくいことなどで、宮殿や神社仏閣などの建築材として古くから利用されてきました。なかでもヒノキ造りで有名なのが、世界最古の木造建築「法隆寺」です。また、「伊勢神宮」は、今日も20年ごとの遷宮には木曽のヒノキが使用されています。
さらに、材は建築用だけでなく、仏像や能面などにも使用され、材と同じく耐久性のある樹皮は神社の屋根を葺くために利用され、「檜皮葺(ひわだぶき)」と呼ばれます。
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和名の由来(檜)
昔、この木をこすりあわせて火をおこしていたことから、「火の木」が由来といわれています。
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ヒノキ科の仲間には、葉裏に白い気孔帯があり、樹種ごとにその形が違っています。写真のように、ヒノキの気孔帯はY字を重ねたような形で、ヒノキにそっくりな「サワラ」の気孔帯はX字形(蝶の羽形)に見えます。
葉がヒノキより太めの「アスナロ」や「ヒバ(ヒノキアスナロ)」は、気孔帯も大きく葉裏に白くはっきりと見ることができますが、「ネズコ(クロベ)」の気孔帯は灰色~緑がかった白色で、あまり目立ちません。
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