エゴノキ
つぼみと花

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花(5月下旬)

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果実

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エゴノキ(エゴノキ科) Styrax japonica
日本各地の雑木林などで見ることのできる落葉小高木。樹皮は暗紫褐色でなめらかですが、老木になると縦に浅く裂けてはがれます。
葉は、互生し、長さ4~8センチ、幅2~4センチ、縁は全縁か浅い鋸歯が見られます。
5月~6月、新枝の先に、長い柄をもつ直径2センチくらいの真っ白い花が数個ずつ垂れ下がって咲きます。8月~9月になると果実が熟し中から茶色の種子を1個出します。
この果実の皮には「エゴサポニン」が含まれているため、若い果実をすりつぶして石鹸代わりにしたり、麻酔作用を利用して、魚捕りに使ったそうです。
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和名の由来
エゴサポニン(毒)を含む果皮がとても「えぐい(えごい)」ことに由来すると言われます。
他に、エゴノキは材が白く均質なため、ロクロ細工に使用されることから別名のひとつに『ロクロギ』があり、「えぐる木」に由来するとの説もあります。
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エゴノキ科の植物は、日本には、エゴノキをはじめ、「ハクウンボク」、「アサガラ」など5種が自生していますが、世界には、およそ150種が分布しています。垂れ下がった花序にうつむいて多数つく白い花がとても可憐で美しく、欧米では、「スノードロップ・ツリー」や「スノー・ベル」と呼ばれ親しまれている樹木です。
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