アオキ
雌花
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雄花
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果実
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アオキ(ミズキ科) Aucuba japonica
北海道南部以南の各地に分布する高さ2~3mの常緑低木。
樹皮と若い枝は緑色、老木になると灰褐色で縦に細かく裂け目が入ります。
葉は対生し、葉身は8~25cm、幅2~12cm。縁の上半部に粗い鋸歯があります。
雌雄別株で、どちらの株も3~5月、枝先に円錐花序を出し、紫褐色の1cm程度の小さな花を多数咲かせますが、雌花には雄しべがなく、雄花には雄しべのみ4個あります。
雌株に実る果実は、1.5~2cmの長楕円形で、12月~5月に赤く熟します。果実の黄色いものはキミノアオキと呼ばれます。
また、葉に斑の入った園芸品種なども多数作られています。
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和名の由来(青木)
一年中、青々としていること、枝や幹も青いことから付けられた名前で、学名Aucubaは、「青き葉」が転訛したものといわれています。
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18世紀後半にイギリスへ持ち込まれたアオキには、美しい赤い実が実りませんでした。その理由は、アオキが雌雄別株で、イギリスに渡った株は雌株だけだったからです。
その後、19世紀半ばに来日した、ロバート・フォーチュンというプラントハンターにより雄株がイギリスへ渡ったということです。
現在、イギリスでもアオキの赤い実と緑の葉の美しいコントラストを楽しむことができます
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