シカ対策・低コスト造林に係る現地検討会を開催しました
令和7年11月25日、高島市マキノ町在原の西大切国有林において、シカ対策および低コスト造林に係る現地検討会を開催しました。
当日は、県内の森林・林業・狩猟関係者(県、市町、関係団体、民間事業者等)約50名が参加しました。
シカ対策に関しては、当該地域を含む県内においてクマの生息数が多く、錯誤捕獲が課題となっていることから、クマ錯誤捕獲への対応を考慮したわなの紹介を行いました。具体的には、設置・移動が容易な小型囲いわな(こじゃんと)に自動捕獲装置や捕獲通報装置などのICT機器を組み合わせた事例や、クマの錯誤捕獲が生じにくい構造のくくりわなについて紹介しました。
また、赤外線カメラを搭載したドローンによるデモ飛行を実施し、シカ等の野生動物の生息状況を上空から把握する手法を紹介しました。本手法は今後、広域的なシカ生息調査への活用が期待されます。
さらに、今年はクマの出没が特に多い状況を踏まえ、クマに遭遇しないための注意点や、万一遭遇した際の対応について、クマ避けスプレーの実演を交えながら説明を行いました。
低コスト造林に関しては、今年植栽した1,500本植えの低密度植栽試験地およびエリートツリー(特定苗木)植栽地の見学を行いました。あわせて、低コスト防護柵(アニマルネット)や、立木を支柱として活用した防護柵の事例について現地で紹介しました。
参加者からは、「クマ対策を考慮したわなは興味深かった。」「エリートツリーの今後の成長を継続的に確認したい。」「防護柵の耐雪性はどうか。」など、多くの質問や意見が寄せられました。
滋賀森林管理署では、今後も地域の実情や課題に即した取組を進め、地域の森林・林業の発展に貢献してまいります。

開会あいさつ(署長) 参加者

低電力捕獲用通信アンテナ ICT小型囲いわなの説明
クマ対策くくりわなの設置デモ くま避けスプレーのデモ

赤外線搭載ドローンの説明(オート工芸社様) 赤外線ドローン
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赤外線ドローン上空からの撮影(参加者) 参加者(上空から)

低密疎・エリートツリー植栽箇所の見学 防護柵設置個所の見学

閉会あいさつ(局次長)
お問合せ先
滋賀森林管理署
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