出張講座を行いました。（甲賀市：シカ捕獲講習会）

　令和6年2月18日（日）、滋賀県甲賀市水口町「みなくちこどもの森」においてシカ捕獲（くくりわな）講習会を実施しました。

　今回の講習会は、現在シカ等による農林業被害が多い甲賀市から初心者でも捕獲しやすい「小林式誘引捕獲法」の普及を行いたいという甲賀市役所からの要望を受けて実施しました。地元及び周辺の猟友会から19名が参加しました。

　最初に近畿中国森林管理局の担当職員から、管内におけるシカによる被害状況とその対策についての講義を行い、地域の市町村と連携した協定の取り組みや、効率的に捕獲を進めるための捕獲法（小林式誘引捕獲法）・捕獲個体の処理（大型排水管を活用した残渣処理）などの取り組みの紹介を行いました。

　次に当署の地域林政調整官が「小林式誘引捕獲法」の設置方法等について講義を行いました。小林式誘引捕獲法はシカの習性を利用した捕獲法で、餌を用いて誘引するので林道や作業道周辺に仕掛けることで見回りがしやすくなり、初心者の方にも簡単に捕獲することができる方法です。小林式誘引捕獲法の詳しい説明についてはリンクの「小林式誘引捕獲について：近畿中国森林管理局 (maff.go.jp)」をご確認下さい。

　その後、森林内で小林式誘引捕獲法の実演を行った後に、参加者二人一組となって実際に罠を設置する実習を行いました。参加者は熱心に写真を撮影したり、わなについての細かい質問をするなど興味深い様子で、今回学んだことをすぐ実践してみたいと関心を持っていただけました。

　今後とも滋賀森林管理署では、シカ捕獲対策など地域の森林・林業の発展に貢献できるよう引き続き取り組んでいきます。

	講義の様子						小林式誘引捕獲法に使用する道具の紹介
	小林式誘引捕獲法の実演						参加者がわなを設置している様子