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近畿中国森林管理局

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    セーザイゲームを体験しました(多賀町)

     令和6210日、滋賀県多賀町中央公民館「多賀結いの森」にて、林業普及講座に参加しました。今回の講座は、滋賀県林業研究グループ連絡協議会が開催したもので、当署がアドバイザーとして参加している「湖東の森づくり自治体会合※」にも案内があり参加したものです。当署からはアドバイザーの地域林政調整官のほか若手職員も勉強のため参加させていただきました。

     本講座では、「セーザイゲーム」という、林業や製材に携わっている人たちが開発した本格的なボードゲームを行いました。近年、合板や集成材などの普及や和室などが少なくなったことから節のない高級材があまり使われなくなり、大型製材工場が増加する一方高級材を扱う小規模な製材業者は少なくなってきていることから、それらの材の普及も考えて考案されたそうです。ゲームは本物の木を使用したもので、木のことを遊びながら学べる木育ゲームとなっており、プレーヤーは製材会社を経営し、市場で品質のよい丸太を落札し、製材していかに高く売れる製材品を作り出して、お金を稼ぐことを目指します。

     具体的には、まず初期資金3万円で競りをして原木カード(写真(ア))を入手し、原木カードに柱や梁などの製材品に(かたど)られた木取りカード(写真(イ))を上手く配置して配置できた木取りカードの金額分を金額カードとしてお金を稼ぎ、一番多く稼いだ人が優勝という流れになっています。(写真(ウ))
     
     本講座では6チームに分かれてゲームが行われ、中には本物の製材業者のチームもあり、白熱したゲームが展開されました。当署のチーム(ドリーム製材)も奮闘し、最初のセリで目利きがよかったのか、2万円で40cmの節の少ない原木を購入することができました。次に、最も高く売れる製材品を製材するため、できる限りスペースを余らせないように木取りカードを配置していき(写真(エ))、結果、9万円の製材品を製材し、7万円の利益を出すことができました。その後は売上金を元手に6回セリを行い、良木を入手できたことから最終的には、約14万円の利益を出すことができ、見事優勝することができました。
     
     今回の講座では、ゲームといえども製材業を疑似体験することができ、木取りの難しさや重要性を再認識させられました。今後国有林から生産される木材の有利販売にも活かしていければと思います。また地域で必要とされる製材所というものはどういうものか、地域材の活用や地域林業の活性化についても地域の関係者とともに考えていきたいと思います。

     ※滋賀県湖東周辺の市町(彦根市、東近江市、日野町、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町)を構成員として、共有の財産である森林を地域で守り育て、次世代に継承していくために、適切な森林管理や森林資源の有効利用、都市と山村との交流などを連携・協力して取り組むこととした会合。

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    写真(ア)原木カード


    写真(イ)木取りカード

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    写真(ウ)ルール説明


    写真(エ)できる限り詰めている状態

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    白熱したセーザイゲームの様子


    懸命に木取りを考えている若手職員

    お問合せ先

    滋賀森林管理署

    〒520-2134
    滋賀県大津市瀬田3-40-18
    Tel:050-3160-6115/077-544-3871

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