ロープを引いて一致団結!「ニッセイ加茂川の森」育樹ボランティア活動
9月28日(土曜日)、岡山県加賀郡吉備中央町の加茂山国有林に所在する「ニッセイ加茂川の森」にて、 “ニッセイの森”友の会(岡山支社)をはじめとした総勢約50名が参加する育樹ボランティア活動が実施されました。今回の活動内容は、木を間引く「間伐」の作業です。
初秋感じる心地よい涼しさのなか開会式が始まり、署の職員から、作業内容と安全管理の説明をさせていただきました。
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開会式の様子 |
木の伐倒方法の説明では、「作業前にまず、周囲の安全を確認する」「伐倒するときは大声で周囲に知らせる」「伐倒作業中、周囲の人はどこに退避しておくべきか」といった安全管理に関する注意事項について、模式図等を用いて解説しました。
安全性にかかわる内容ということで、職員の説明にも熱が入り、また、参加者の方々もそれに応えるように、真剣な表情で資料片手に熱心に耳を傾けていただけたようでした。
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熱を込めて安全指導中! |
開会式の後はさっそく、3班に分かれ、班ごとに林内へと向かいます。
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作業場所の森へ到着 |
間伐前ということで、作業場所である林内は、枝同士があたり、下層植生も薄い状態でした。職員や指導員による伐倒の実演が行われたあと、いよいよ、参加者の皆さんも作業開始です。
普段なじみの無いノコギリを使った作業でしたが、指導員と一緒に木を伐っていくうちに、参加者の皆さんはすぐに作業に慣れたようでした。
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周囲の安全に木を配りながら伐っていきます・・・ |
のこぎりで木に切り口を入れた後は、いよいよ木を倒す作業です。
「ニッセイ加茂川の森」では、木が混みあっていることから、普通に木を倒そうとしても、周囲のほかの木に引っかかってしまいます。そのため、安全性を高めるためにロープを使って、木を倒すことになりました。
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一致団結してロープを引きます! |
間伐木にロープを結び、みんなで「せーの!」と大きなかけ声を出しながら、全力でロープを引っ張って、また引っ張って…、
何度か繰り返しロープを引っ張るうちに、ついに、その木が傾き始めました。
傾いた木がゆっくり倒れ、地面に落ちたその瞬間、ひときわ大きな歓声があがります。興奮した様子で「大変だけど、達成感がすごい!」「なんだか、とても楽しくなってきた!!」と口々に言い合う様子に、一緒にロープを引っ張っていた指導員からも思わず笑みがこぼれました。
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格闘の末、いよいよ木が倒れます・・・! |
伐倒したヒノキの木から枝を落とし、小さな輪切りを作る参加者の方もいらっしゃいました。「これは頑張った証ということで、お土産にします。」と語る表情はとても清々しく、嬉しそうでした。
また、作業を終えた参加者からは「退職後には、こういう風に、林業をやってみるのもいいなあ。」という言葉も聞かれ、参加者の方々のなかには、この活動を通して森や木、林業に興味を持つ方もいらっしゃるようでした。
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伐倒したヒノキの木から、丸太の輪切りを作りました |
気づくと、あっという間に終わりの時間が近づいていました。
作業開始前には木の伐倒作業に対し不安を見せていた方々も、終了時刻間近にはすっかり作業に熱中しており、終了の合図を聞いて「もう終わり!?」と驚きの声を上げていました。
閉会式では、参加者の皆さんは、各々が切り倒した木の丸太の輪切りやヒノキの葉を手にしており、晴れやかな表情を見せていました。作業自体は短い時間でしたが、とても充実した時間を過ごしていただけたようです。
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晴れやかな表情で閉会式に臨みます |
今回の育樹ボランティア活動のおかげで、「ニッセイ加茂川の森」の林内には光が差し込み、植生豊かな健全な森林になることができると思います。今後も、岡山森林管理署では、皆さまが森林で様々な活動を体験できるよう、国有林のフィールドを提供して参ります。
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看板の前にて、集合写真を撮影しました |
お問合せ先
岡山森林管理署
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