森の巨人たち百選
林野庁では代表的な巨樹・巨木を21世紀へ生き続ける資産として守り、全国の国有林の中から巨樹・巨木を百本選定し、守り育てていく活動を行っています。
当所でも白谷国有林(十津川村)にある持経千年桧(じきょうせんねんひのき)が、巨樹・巨木として選ばれ、現在地元の皆様の協力により保全活動を行っています。
持経千年桧(じきょうせんねんひのき)平成12年調査時のデータ
樹種:ヒノキ
直径:168 cm、幹周:530 cm
樹高:25 m
樹齢(推定):200~299歳
由来
吉野山から熊野本宮大社へ続く約80kmの修験の道を大峰奥駈道といい、修験者たちは難行しながら何日もかけて修験の山路を辿ったといわれています。この道程には、75の靡(なびき)の霊場がありその22番の行場に持経宿があります。この行場に役行者が所持していた孔雀明王経をおさめたと伝えられており、この持経千年桧は持経宿の神木として祀られてきました。

