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近畿中国森林管理局

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    桧股林業専用道で研修会を開催(吉野郡野迫川村)

    10月24日(月曜日)から25日(火曜日)にかけて、吉野郡野迫川村にある桧股国有林及びホテルのせ川会議室において、奈良県の実情に応じた林業専用道及び低コストの素材生産システムの導入を進めるため、林業専用道の研修会を、奈良県林業振興課と奈良森林管理事務所が共催で開催しました。
    2日間を通じて、奈良県職員、野迫川村職員、森林組合職員、奈良水源林整備事務所職員のほか、和歌山森林管理署、和歌山県職員、高野町職員、森林組合職員からの参加者も合わせて延べ75名が参加しました。
    この研修会では、奈良県内に唯一作設してある桧股林業専用道を視察し、路線の選定方法、土工方法、構造物の設置、排水施設等について説明及び情報提供をを行いました。
    初日は、路線の選定方法、調査設計費用、法面緑化、排水施設、中間土場等について参加者から質問があり、それぞれ担当者から回答しました。
    2日目は、昨日に引き続き林業専用道についての質疑応答を行い、林業土木の技術者育成方法、森林作業道の規格、林業専用道における安全施設の設置等、について参加者から質問があり、それぞれ担当者から回答しました。
    奈良所からの情報提供では、平成28年度近畿中国森林管理局重点取組の進捗状況、景観を活かした観光資源の創出、森林法改正に伴う鳥獣害防止森林区域の設定、平成28年度地方財政措置(森林吸収源対策)、民間競争入札による複数年事業及び地域懇談会の開催、野迫川村におけるシカの捕獲事業等を行いました。奈良県からはスイスに学ぶ森林管理制度と人材育成(フォレスト・アカデミーの設立)についての情報提供が行われました。
    参加者からは、国有林から生産され素材(丸太)の販売方法、奈良県が設立予定のフォレスト・アカデミーのコース内容、択伐・天然更新を導入する場所等について質問があり、それぞれ担当者から回答しました。
    林業の低コスト化を目指すには、地域全体の路網整備を進めるとともに、傾斜の急な箇所については架線による搬出との組み合わせや地域で連携したシカの捕獲対策が必要であり、有意義な研修会で会ったとの感想が寄せられました。和歌山県の林業関係者にもご参加いただき、桧股地区森林共同施業団地における取組の普及宣伝に繋がることを期待しながら研修会(現地見学)を終了しました。


    配付資料について
    林業専用道研修会式次第(PDF : 160KB)
    桧股国有林の概要(PDF : 554KB)
    桧股地区森林共同施業団地の概要(PDF : 6,611KB)
    桧股林業専用道の概要(PDF : 225KB)
    参考資料(林業専用道関係通知)(PDF : 25,482KB)

    研修会の様子

    概要説明1
    仲保総括治山技術官による排水施設等の設置状況の説明

    概要説明2
     仲保総括治山技術官による排水施設等の設置状況の説明。

    概要説明3
    此村首席森林官による、平成29年度以降の主伐予定箇所(保護伐)と森林作業道による搬出構想の説明

    情報交換
    2日目における質疑応答及び情報提供の様子

    お問合せ先

    奈良森林管理事務所

    〒630-8035
    奈良市赤膚町1143-20
    ダイヤルイン:050-3160-6150
    FAX番号:0742-53-1502