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京都大阪森林管理事務所

メールニュース「平安」第15号 配信しました。

2009年1月6日

京都大阪森林管理事務所メールニュース

「平安」第15号

平安
第15号
平成21年 1月 5日

林野庁 近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース

(目次)
1. 管内国有林の紹介(第14回):阿弥陀ヶ峯国有林

2. 12月のニュース
(1)(株)オムロンによるマツ林再生イベントを開催
(2)「国有林モニター」の現地見学会を開催
(3)「東山薪割プロジェクト」を開催
(4)請負事業体に対する冬期の労働災害防止に向けた注意喚起を実施
(5)勝尾寺園地進入路のゲートを運用開始

3. 1月の予定

4.編集室より

1. 管内国有林の紹介(第14回):阿弥陀ヶ峯国有林

阿弥陀ヶ峯国有林(113林班:14ha)は、京都東山に連なる国有林の一つで、清水寺を抱える高台寺山国有林の南側、「阿弥陀ヶ峰」と呼ばれる山の南東麓に位置しています。阿弥陀ヶ峯国有林は、江戸時代には妙法院の寺領でしたが、明治4年の「社寺上知令」により官有地に編入されました。かつて、阿弥陀ヶ峰の大部分は国有林でしたが、昭和9年に約14haが豊国神社に組換されたため、現在では、国有林は南東側の麓部分のみとなっています。

阿弥陀ヶ峰の山頂には、豊臣秀吉を祀る「豊国廟」があり、麓からは、直登する565段の階段が連なっています。豊臣秀吉は、慶長三年(1598年)に63歳で没した後、遺命により、阿弥陀ヶ峰の中腹(太閤坦:たいこうだいら)に葬られ、山中に80近くの廟社殿から成る豊国廟が建設されました。しかしながら、元和元年(1615年)の豊臣家の滅亡後、徳川幕府は秀吉を祀ることを禁じて、豊国廟の社殿も取り壊されました。現存する「豊国廟」は、明治30年に秀吉没後三百年に際して、山頂に再建されたものです(出典:「京都の寺社505を歩く(上)」)。

当所と京都女子大学では、平成20年10月に、阿弥陀ヶ峯国有林において、同大学による森林環境教育の活動フィールドとして、「京女 鳥部の森(きょうじょ とりべのもり)」を設定しました。この取組は、林野庁による「遊々の森」制度に基づいて、学校などが国有林側と協定を締結することにより、国有林を森林環境教育の活動フィールドとして利用するものです。今後、京都女子大学では、環境教育関連授業科目に、阿弥陀ヶ峯国有林での自然観察を取り入れるとともに、自然観察路の整備、環境調査の実施、自然体験活動の実施などに取り組む予定です。

2.  12月のニュース

(1)(株)オムロンによるマツ林再生イベントを開催

12月13日(土曜日)に、京都市西部の長刀坂(ちょうとうざか)国有林において、(株)オムロン及び(社)京都モデルフォレスト協会による森林整備イベント「長刀坂国有林でアカマツ林の育成を!」が開催されました。森林整備イベントには、同社京都事業所長より34名の社員・家族が参加しました。スタッフとして、(社)京都モデルフォレスト協会より2名、当所からは、福田所長、元山流域管理調整官、山田業務調整官の3名が指導に当たりました。

当日は、まず、長刀坂国有林の麓にある後宇多天皇陵前において、開会式を行いました。開会式では、(株)オムロンの喜井京都事業所長より開会の挨拶があった後、福田所長より、国有林と当所の概要について紹介した上で、長刀坂国有林の現状と今後の取扱について説明を行いました。

作業エリアでは、元山流域管理調整官より、除伐と地掻きの具体的な方法について説明を行った後、班毎に分かれて作業を開始しました。参加者は、初めは作業方法に戸惑っていたものの、慣れるに従って、鋸による小径木の伐採と熊手による落葉・表土の剥ぎ取りに精力的に取り組むようになりました。1時間ほどの作業により、林内は見ちがえるほど明るくなり、アカマツの成育に適した環境が形成されました。

当所では、今後も、(株)オムロン及び(社)京都モデルフォレスト協会と連携しつつ、長刀坂国有林におけるマツ林の再生に取り組む方針です。

/kyoto/katudo_hokoku/201213omuronibent/201213omuronibent.html

(2)「国有林モニター」の現地見学会を開催

12月17日(水曜日)に、高台寺山国有林及び銀閣寺山国有林において、近畿中国森林管理局の「国有林モニター」による現地見学会を開催しました。近畿中国森林管理局では、国有林について広く一般の方々からご意見・ご要望を聴取することを目的として、管内14府県に在住する満16才以上の男女約80名に「国有林モニター」としてご協力頂いております。現地見学会には、今年度の「国有林モニター」のうち13名にご参加頂きました。

当日は、JR京都駅に集合した後、バスで東山山頂公園に向かいました。東山山頂公園では、福田所長より、当所の概要と京都市周辺の国有林について紹介した上で、高台寺山国有林の経緯や林況、課題などについて説明を行いました。その後、林内を視察しながら、カシノナガキクイムシ防除対策や「京都伝統文化の森推進協議会」による取組などについて説明を行いました。下山後は、「清水の舞台」から高台寺山国有林を遠望して頂きました。

銀閣寺の参道に移動後、銀閣寺山国有林を遠望しつつ、福田所長より、銀閣寺山国有林におけるマツ林再生の取組について説明を行いました。参道からは、除伐・地掻きを行った箇所でのアカマツの生育ぶりも遠望することができ、参加者達は、マツ林再生に向けた取組の効果に感心している様子でした。

近畿中国森林管理局では、現在、平成21年度の「国有林モニター」の募集を行っております。ご興味のある方は、是非ご応募下さい(締切:1月31日)。応募要項については、以下のサイトをご覧下さい。

http://www.kinki.kokuyurin.go.jp/kyoku/category_d/d-02/pres09_monit.pdf(PDF)(外部リンク)

/kyoto/katudo_hokoku/201217kokuyurinmonita/201217kokuyurinmonita.html

(3)「東山薪割プロジェクト」を開催

12月19日(金曜日)に、高台寺山国有林において、「京都伝統文化の森推進協議会」の主催による薪割イベント「東山薪割プロジェクト」が開催されました。

高台寺山国有林では、平成17年にカシノナガキクイムシによる枯死木被害が発生してから、枯死木の伐倒・くん蒸処理を行ってきましたが、これまで、処理済みの伐倒木は一部搬出したものの、多くは林内に放置されてきました。このため、今般、同協議会では、伐倒木の有効活用を図るため、市民参加による薪割イベントを開催することとしました。薪割イベントには、同協議会の活動協力団体から約30名が参加しました。スタッフとして、京都市役所より8名、当所より、福田所長、元山流域管理調整官、仁平東山森林官が参加しました。

当日は、高台寺山国有林内に集合した後、平嶋室長から開会の挨拶がありました。続いて、高橋課長が斧による薪割作業のデモンストレーションを披露した後、5班に分かれて、カシノナガキクイムシ被害木の薪割作業に取り組みました。1時間ほどの作業で、50束程度の薪を生産することができました。生産した薪には、協議会関係者が試用する予定です。

最後に、当所より、今年度のカシノナガキクイムシによる被害木の処理予定などについて紹介を行った後、解散となりました。

当所では、今後とも、「京都伝統文化の森推進協議会」による活動を積極的に支援する方針です。

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(4)請負事業体に対する冬期の労働災害防止に向けた注意喚起を実施

これから冬山作業の時期を迎えるに当たり、当所管内で事業を実行中の請負事業体に対して、冬期の労働災害防止に向けた注意喚起を行いました。

11月18日(火曜日)には、古屋国有林において、治山事業実行中の浅巻建設株式会社及び造林事業実行中の綾部市森林組合による実行箇所を巡視して、労働災害防止に向けた注意喚起を行いました。注意喚起では、福田所長より、平成20年度、既に国有林野事業全体で請負事業体による3件の重大災害が発生していることを紹介した上で、保護具の着用、上下作業・接近作業の禁止、連絡合図の徹底、周囲や足下の確認など、労働災害の防止に向けた基本的事項について再度確認するよう述べました。

また、12月2日(火曜日)には、高台寺山国有林において、マツクイムシ被害木処理事業を実行中の酒井営林事業有限会社に対して、12月4日(木曜日)には、神山国有林において、保育間伐(活用型)事業を実行中の小松林業に対して、同様の注意喚起を行いました。

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(5)勝尾寺園地進入路のゲートを運用開始

メールニュース第13号でお知らせ致しました通り、当所では、平成20年10月に、箕面国有林の勝尾寺園地進入路にゲートを設置しました。この度、ゲート設置の周知期間を終えて、12月1日(月曜日)夕刻より、勝尾寺のご協力を得て、ゲートの開閉を開始しました。勝尾寺園地の開門時間は、午前8時30分から午後5時までとなりましたので、ご利用の際はご注意願います。

3. 1月の予定

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