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京都大阪森林管理事務所

長刀坂国有林において(株)オムロンによるマツ林再生イベントを開催

2008年12月15日

活動報告

12月13日(土曜日)に、京都市西部の長刀坂(ちょうとうざか)国有林において、(株)オムロン及び(社)京都モデルフォレスト協会の主催による森林整備イベント「長刀坂国有林でアカマツ林の育成を!」が開催されました。(株)オムロンでは、各事業所による独自の環境保全活動を奨励しており、同社京都事業所では、この度、(社)京都モデルフォレスト協会との連携により、(株)オムロンの社名に由来する「御室川」(おむろがわ)の上流に位置する長刀坂国有林において、森林整備活動を実施することとなりました。

森林整備イベントには、同社より、宮川博司執行役員、喜井哲夫京都事業所長ほか34名の社員・家族が参加しました。スタッフとして、京都府より、モデルフォレスト推進課の川戸副課長、京都林務事務所の上萩主幹の2名、当所からは、福田所長、元山流域管理調整官、山田業務調整官の3名が指導に当たりました。

当日は、まず、長刀坂国有林の麓にある後宇多天皇陵前において、開会式を行いました。開会式では、(株)オムロンの喜井京都事業所長より開会の挨拶があった後、福田所長より、国有林と当所の概要について紹介した上で、長刀坂国有林の現状と今後の取扱について説明を行いました。説明では、長刀坂国有林は、かつて、集約的な燃材利用により、尾根上を中心にアカマツ林が広がっていたと推定されるものの、森林の利用形態の変化による土壌の肥沃化と1960年代以降における松枯れ被害の拡大により、アカマツ林が衰退して、広葉樹林化が進んでいる、今後は、京都嵯峨野における風致保全のため、関係者の協力を得つつ、尾根上を中心に、広葉樹の除伐(※)や地掻き(※)などにより、アカマツ林の再生に取り組んでいきたい旨述べました。

※除伐:目的樹種の成育の阻害となる小径木を除去すること
※地掻き:アカマツの更新に適した環境を形成するため、落葉や表土を剥ぎ取ること

長刀坂国有林の現状と今後の取扱について福田所長より説明

開会式終了後、「長刀坂」と呼ばれる坂道を20分ほど登って、本日の作業エリアに向かいました。作業エリアでは、元山流域管理調整官より、除伐と地掻きの具体的な方法について説明を行った後、班毎に分かれて作業を開始しました。参加者は、初めは作業方法に戸惑っていたものの、慣れるに従って、鋸による小径木の伐採と熊手による落葉・表土の剥ぎ取りに精力的に取り組むようになりました。1時間ほどの作業により、林内は見ちがえるほど明るくなり、アカマツの成育に適した環境が形成されました。

みんな夢中になって作業しました!

作業場所で昼食をとった後は、山道を10分ほど登った箇所から、嵯峨野の展望を楽しみました。下山後、京都府の川戸副課長及びオムロン労組京都支部の東影執行委員長より閉会の挨拶があって、1日の活動を終えました。

参加者みんなで記念撮影

当所では、今後も、(株)オムロン及び(社)京都モデルフォレスト協会と連携しつつ、長刀坂国有林におけるマツ林の再生に取り組む方針です。

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