令和6年度保護林管理委員会の概要
1開催方法
集合開催(オンライン併催)
日時:令和6年11月29日(金)10:00~11:35
場所:近畿中国森林管理局4階大会議室
2出席者
委員:(来局)佐久間委員、鷹尾委員、藤木委員
(オンライン)日置委員、深町委員、山田委員
森林管理局:局長、計画保全部長、計画課長、計画課長補佐、地域業務対策官、計画調整官、森林施業調整官、企画係長、企画係、生態系保全係長、生態系保全係
3議事
【審議事項】
1保護林の設定、変更に関する審議
(1)保護林の拡充等について
(2)令和6年度調査結果に基づく保護林新設及び拡充に係る検討(中間報告)
2保護林の管理に関する審議
(1)滑山アカマツ・ブナ・コナラ等遺伝資源希少個体群保護林における滑マツ稚樹育成のための広葉樹伐採について
(2)摩耶山天然スギ希少個体群保護林における電波伝搬路支障木の枝払いについて
【報告事項】
3保護林・緑の回廊等に係る個別報告事項
4令和5年度保護林モニタリング調査評価等部会の概要報告
4委員からの主な意見
(保護林の設定、変更に関する審議)
- 臥牛山保護林の新設について、近畿中国地方で、低標高域において暖温帯針葉樹の老齢林が大面積で残っているというのはなかなかないと思われ、学術的にも非常に貴重だと思うので是非進めてほしい。(A委員)
- A委員と同意見。既設の県立自然公園の制度との整合性もあるし、地域の自然愛好家からも非常に注目されている場所だと思うので、教育上も機能を果たすのではないか。(B委員)
- 入谷ブナ・ツガ・ウラジロモミ希少個体群保護林の拡充について、このあたりは草本植物の希少種もかなり集中的分布している地域で、恐らく新設を予定している区域の中にも、シカのアクセスしにくい露岩地や崖地には希少種があるのではないかと思うので、その意味でも拡充は非常に良い。(A委員)
(保護林の管理に関する審議)
- 滑マツの保護林について、コナラは萌芽枝がどんどん伸びてまた被圧する可能性があるので適宜切って光を確保する、というふうによく現地を見ながら、稚樹の生長を促すような順応的管理を定着するまで数年行う。(C委員)
- 滑マツの保護林は貴重な良い事例。歴史的な背景など含め保護林として大事にしてほしい。(D委員)
- 江戸時代の文献まで含めて歴史を遡って調べたということ自体が非常に価値あることだと思うので、経緯から整理してアウトプットしてほしい。(B委員、E委員)
(保護林・緑の回廊等に係る個別報告事項)
- 黒河の湿原植生について、シカに関しては速やかに全域を覆うような防鹿柵の設置が望ましい。また、管理行為の際にできるだけ湿原に立ち入らないで済むよう、板を敷くだけの簡易な仮設木道を下り口や湿原沿いに設置してほしい。(C委員)
- 現状では大山蒜山地域はシカの被害がそれほど顕著ではない、という評価になっているが、実は被害の兆候はかなりあって、食べやすいものはかなり被害を受けている。例えば蒜山地域では、希少昆虫のフサヒゲルリカミキリの食草であるユウスゲは集中的に食べられていて、防鹿柵を作ったところ。保護林を含む大山蒜山地域でのシカの増加を予防的に食い止めるためには、ボトルネックの近くの国有林で広域的な対策を取る、といった積極策が必要で、国有林の役割としてその辺りでの積極的な捕獲が求められる。このことについての対応状況も報告してほしいし、より積極的な捕獲を考えてほしい。(A委員、C委員)
(令和5年度保護林モニタリング調査評価部会の概要報告)
- 特に意見はなかった。
5資料一覧
議事次第、委員名簿、資料一覧
※資料は全て非公開
お問合せ先
計画保全部 計画課
担当者:森林施業調整官
ダイヤルイン:050-3160-5696