令和6年度保護林モニタリング調査評価等部会の概要
1開催方法
集合開催(オンライン併催)
日時:令和7年1月31日(金)13:15~15:30
場所:近畿中国森林管理局4階大会議室
2出席者
委員:(来局)鷹尾委員、藤木委員、山田委員
(オンライン)佐久間委員
森林管理局:計画保全部長、計画課長、地域業務対策官、計画課長補佐、計画調整官、森林施業調整官、企画係長、企画係、生態系保全係長、生態系保全係、経営計画官、保全課保護係長、関係署長等
オブザーバー:近畿地方環境事務所国立公園課課長補佐、野生生物課課長補佐、吉野管理官事務所国立公園管理官
3議事
【審議事項】
(1)令和6年度保護林モニタリング調査について
(2)令和7年度保護林モニタリング調査等の予定について
4委員からの主な意見
(1)令和6年度保護林モニタリング調査について
(パッチディフェンスについて)
- 崖や岩場に生育する植物はその場所で残っていくと思うので、パッチディフェンスを検討するのであれば、シカがアクセスできるような普通の林地に生育する希少種をターゲットに、できるだけ多様性を守れるような形で設置場所を検討してほしい。(A委員)
- 前回被害大であれば今回も相当被害があることは予想できるので、調査に入る前にあらかじめ議論し、パッチディフェンスをどこに設置するかといった目で調査・提案してもらうと進展する。(B委員)
- 下層植生に何も無くなってからディフェンスをするよりも、まだある段階で予防的に柵を設置してみて変化をみていくのも価値があるのではないか。(C委員)
- 【事務局からの回答】署でどれだけ対応できるかや各保護林のアクセス面もあるので、今後相談して検討していきたい。
(駒倉ブナ・ミズナラ希少個体群保護林、浅谷ブナ・ミズナラ希少個体群保護林について)
- 今回国有林内にあがりこブナがあるということが分かり、保護林の価値をしっかりと把握できたことは良かった。モニタリング調査によって管理の問題点などを洗い出すことは重要だと思うが、各保護林がどういう価値を持っているのかしっかりと把握しておくことも、保護林の保全上重要。他の保護林についても価値の把握を行ってほしい。(A委員)
(その他)
- 紀伊半島の保護林はどこも希少種が多く出ており、おそらくこのモニタリングを続けていると、紀伊半島の保護林はフロラが多様であるという特性がはっきりと出てくると思うので、モニタリングを継続して情報を蓄積してほしい。(A委員)
- シカをどうしていくのかを全体的にもう少し戦略的に考えるステージに来ている。シカが森林に対してこれだけ大きなインパクトを持っている状況になってくると、保護林制度内での個々の保護林への対応を超えて、総合的にシカとどう向き合うのかという観点に立って戦略を考えることが必要。(D委員)
- 報告書以外に調査結果をどのようにアーカイブしておくのかが次回の調査で変化を追えるかどうかのポイントになると思うので、記録のアーカイブ化を検討してほしい。(D委員)
(2)令和7年度保護林モニタリング調査等の予定について
- 特に意見はなく承認された。
5資料一覧
議事次第、委員名簿、資料一覧(PDF : 228KB)
※資料は全て非公開
お問合せ先
計画保全部 計画課
担当者:森林施業調整官
ダイヤルイン:050-3160-5696