令和元年度保護林管理委員会の概要
1.日時 令和元年10月25日(金曜日)14時00分~15時30分
2.場所 近畿中国森林管理局大会議
3.議事
(1) 保護林に係る各種事項に関する審議
(ア)大山森林生態系保護地域における避難小屋の改修工事及び木道修繕に伴う資材ヤード作設
(イ)滑山アカマツ・ブナ・コナラ等遺伝資源希少個体群保護林内での枯死木伐採
(ウ)逢坂山照葉樹希少個体群保護林区域の一部解除
(2) 平成30年度保護林モニタリング調査評価等部会の概要報告
(3) その他
4.出席者
(委員)
伊巻委員、大住委員、大平委員、長島委員、日置委員、藤木委員
(近畿中国森林管理局)
局長、計画保全部長、計画課長、森林施業調整官、企画官、滋賀森林管理署長、鳥取森林管理署長等
5.委員からの主な意見
- 議事(1)の(ア)について
>避難小屋の改修工事では、樹木や植生に最も影響が少ない工法が予定されており、保護林への十分な配慮がなされている。工事の際には、発生する残土の置き方や埋め戻しの仕方、4cm以上の樹木が確実に保護されるためのマーキングの徹底といった細部まで指導してほしい。 - 議事(1)の(イ)について
>危険木となっている枯死木を処分することは必要であるが、枯死木を搬出する際は、搬出材で林床をかく乱しないよう配慮する必要がある。
>滑マツは我が国のアカマツを代表するものであり、残存するマツの保全対策が重要である。 - 議事(1)の(ウ)について
>国道工事のための一部解除はやむ得ないが、吹付法枠工については、保護林の植生と連続性が得られるよう、飛来種子を待ち受けるタイプの工法を採用するなどの配慮が望ましい。 - 議事(2)について
>大山でのニホンジカの影響は、現状は大きな被害に至っていないものの、明らかに痕跡を目にする頻度が増えている。関係行政機関と連携して監視体制の強化や侵入ルートを特定した防止対策などによる増加に至る前の予防的対応を講じることが非常に重要である。
>釜ヶ峰アベマキ・アカマツ遺伝資源希少個体群保護林については、我が国におけるブナ以外の広葉樹の大規模純林として樹高や太さもかなり大きく希少性が非常に高い森林であるが、ナラ枯れが発生しているので、保全対策に力を入れてほしい。
>大山ではダニの増加が見られるが、ダニによる感染症はスズメバチ以上に深刻な問題となる可能性があり、その点からもシカ生息密度のコントロールは重要である。
議事次第・委員会名簿(PDF : 197KB)
資料1 保護林に係る各種事項に関する審議(PDF : 4,986KB)
資料2 平成30年度保護林モニタリング調査評価等部会の概要報告(PDF : 13,205KB)
資料3 報告事項(PDF : 634KB)
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:森林施業調整官
ダイヤルイン:050-3160-6700