令和3年度 国有林の森林計画に関する地域懇談会の概要
令和4年度は若狭など8森林計画区で地域管理経営計画等を策定する予定であり、これらの計画区における国有林に対する地域のニーズや課題を把握するため、令和3年10月7日から10月29日にかけて各森林計画区で懇談会を開催しました。
○若狭森林計画区(福井県)
- 開催日
令和3年10月7日(木曜日)
- 開催場所
若狭湾エネルギー研究センター(福井県敦賀市)
- 主な意見
材価が安く搬出コストが高いことから、林業の利益は低い。 国は低コスト化の取組を推進し、民有林の模範的となる事業を示してほしい。
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○尾鷲熊野森林計画区(三重県)
- 開催日
令和3年10月21日(木曜日)
- 開催場所
熊野市民会館(三重県熊野市)
- 主な意見
海岸の自生松林から周辺の松林へ松枯れ被害が広がっていると思われることから、国、県、市など関係機関が連携して松枯れ防除を実施してほしい。
大又国有林には文政スギなどの貴重な保護林があるが、国民がこれらの保護林を知る機会が少ないことから、貴重な資源をPRしてほしい。
センダンやコウヨウザンなどの通常の樹種よりも生長の早い樹種の試験データについて、情報提供願いたい。
崩落地がある国有林からこれ以上崩落が拡大しないよう、定期的に確認してほしい。
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○湖南森林計画区(滋賀県)
- 開催日
令和3年10月29日(金曜日)
- 開催場所
大石コミュニティセンター(滋賀県大津市)
- 主な意見等
森林資源の循環利用について、民有林は主伐再造林を進めていこうとしているので、国有林はその先導をしてもらいたい。
近畿中国森林管理局管内の国有林には優れた森林景観があるが、歴史的景観の保全を重視する視点が少し欠けていると感じられるので、これらに配慮した施業をしてもらいたい。
脱炭素社会を目指す中で、最も安価にCO2を吸収固定する手段は森林の整備であり、国有林は大事な役割を担っている。間伐が必要と思われる林分があるので、積極的に間伐を行ってもらいた。また、国有林がCO2固定に役立っていることをもっとPRすべき。
森林経営管理制度や森林環境税が始まり、森林経営が行われていない森林の経営管理を市町村が行うことになったが、市町村は林業技術者が少ない。国有林はこれまでも事業を実施しており技術者もいるので、市町村の見本となるような施業をしてもらいたい。
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○淀川上流森林計画区(京都府)
- 開催日
令和3年10月25日(月曜日)
- 開催場所
ルビノ京都堀川(京都府京都市)
- 主な意見等
民有林の森林計画を検討するにあたり、国有林内の施業箇所の情報を提供してもらいたい。
嵐山の景観は地域住民も一緒に守っていく考えであるが、国としてどのように整備していく考えか。
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○大和・木津川森林計画区(奈良県)
- 開催日
令和3年10月27日(水曜日)
- 開催場所
桜井木材協同組合(奈良県桜井市)
- 主な意見等
奈良県が進める針広混交林化に必要となる広葉樹の種について、国有林内の種の情報提供や種子採取に協力していただきたい。
高取山風景林において、地図・歩道を記載した看板や歩道を整備してほしい。
国土地理院でweb公開している地形図に、国有林情報も表示できるようにしてほしい。
次期計画の検討における重要事項に、「歴史的木造建造物の維持・修繕のための修復用材となる森林の育成」とあるが、具体的に取り組んでいる森林はあるのか。
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○斐伊川森林計画区(島根県)
- 開催日
令和3年10月13日(水曜日)
- 開催場所
安来市総合文化ホールアルテピア(島根県安来市)
- 主な意見等
低コスト化の取組として取り上げられたコンテナ苗について、島根県ではトウモロコシ由来の生分解性ポッドを使用している。今後、国有林でも活用を検討してほしい。
県では、傾斜角や土壌によりゾーニングをしていこうと考えているので、国有林のゾーニングを教えてもらいたい。
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吉井川森林計画区(岡山県)
- 開催日
令和3年10月8日(金曜日)
- 開催場所
津山市総合福祉会館(岡山県津山市)
- 主な意見等
国有林でどのような取組を行っているのか一般の方々にはわかりにくく、知る機会も少ないので、特徴的な取組や効果を積極的にPRしていくべきである。
請負事業体が国有林の事業に取りかかる前に、その事業地において将来どのような森林づくりを行っていくか目標を示してほしい。
近年の気候変動や森林病虫害、山地災害等を考慮して、森林の機能類型区分の見直を行っているのか。
広葉樹の育成・管理について、国有林ではどのような施業を行っていくのか。
国有林で行っている低コストで崩れにくい森林作業道やコンテナ苗の利用、一貫作業システムについて民有林への普及をお願いしたい。
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○萩森林計画区(山口県)
- 開催日
令和3年10月20日(水曜日)
- 開催場所
阿武町町民センター(山口県阿武郡阿武町)
- 主な意見等
マツ材線虫病により、松枯れがひどい。現在の対策はどのような状況か。
CLT材による国産材の需要拡大が進んでいる。日本の木材輸出、セルロースなのファイバーへの取組はどのような状況か。
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お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:計画調整官
代表:代表:06-6881-3500(内線3471)
ダイヤルイン:050-3160-6741
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