手取川上流大汝(おおなんじ)国有林崩壊地対策の種子採取等を実施しました
平成30年10月15日、白山市大汝(おおなんじ)国有林の丸石谷において、手取川上流崩壊地対策の種子採取等を実施しました。崩壊地周辺は、特に優れた自然環境、原生状態を保持する国立公園特別保護地区に指定されており、対策の実施にあたり白山の生態系と調和する植物を活用することが重要となっています。このため、崩壊地近隣の流域で植生の遺伝的な特性もほぼ同一とみなされる丸石谷において、在来種の種子等を採取しており、この取組は平成28年度からスタートし、今回で3回目の実施となりました。
当日は、石川県立大学、環境省白山自然保護官事務所、白山市役所、近畿中国森林管理局、石川森林管理署の職員と合わせて、22名が参加しました。
種子採取は4班に分かれ、林道沿いの安全な場所で作業を行い、タニウツギ、ヒメヤシャブシなどの木本類や、イタドリ、フジアザミなどの草本類の種子合せて約30.6kg、挿し木用ヤナギの枝を約500本採取しました。
採取した種子等は、来年度の崩壊地対策に使用する予定であり、休眠状態を維持するため、石川県立大学の協力を得て、乾燥後、種子精選作業を経て低温で保管する予定です。
この取組は、今後も引き続き実施する予定であり、技術検討会及び関係機関との連携のもと、採取した種子等を活用しながら、計画的に手取川上流崩壊地対策工事を実施していきます。
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石川県立大学柳井教授(技術検討会座長:写真中央) による種子採取にあたっての説明 |
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ハンノキの種子採取 |
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ススキの種子採取 |
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採取した種子、ヤナギの枝と参加していただいた皆さん |
お問合せ先
石川森林管理署
ダイヤルイン:050-3160-6100