安宅小学校と地域住民の方々と協働で松葉かきを実施しました
令和4年10月24日(月曜日)に、安宅林国有林(安宅林風景林)のクロマツの海岸林において、松葉かきを行いました。松葉かきとは、健全な松林に育てることを目的としたもので、林内に蓄積した松葉を取り除くことにより、マツの生育に適した貧栄養状態の土壌を維持する作業のことです。
安宅林国有林では、平成15年から安宅小学校が林野庁の「国民参加の森林づくり制度」を活用し、当署と「遊々の森」の協定締結を行っており、これまで諸学生の森林環境教育の場としてマツの植樹等様々な体験活動や学習活動が行われてきました。
当日は、安宅小学校5年生54名、引率教諭3名、地域住民である安宅住吉会13名及び石川森林管理署9名の合計79名が参加しました。署長の開会挨拶の後、当署職員による海岸林の役割説明及び、松葉かき作業の実演を行いました。その後、児童と地域住民が12班に分かれて、それぞれの場所で協力して約50分間松葉かきを行い、合計約1000kgの松葉を取り除くことができました。また、児童は松葉かきの他、森林の生物などにも関心が高く、作業の途中で蜘蛛やきのこを発見しては、あちらこちらで驚きの声が上がっていました。
松葉かきを行った小学生からは、「とても楽しかった。」「もう少し松葉かき作業をやりたかった。」「海岸林が自分たちにどのような関わりがあるか知った。」などの感想を話してくれました。
なお、当日の様子は地元新聞に取り上げていただき、地域の皆さんにも広く活動を知ってもらうことができました。
当署では今後とも、安宅小学校の「遊々の森」を活用した体験活動や保全活動などへ積極的に協力するとともに、近隣住民にもっと海岸林の大切さを知っていただけるような活動を行っていきたいと思っております。
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職員による海岸林の役割の説明 | 松葉かきの様子 |
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松葉を集める様子 | 活動後の記念撮影 |
〈参考〉 安宅林風景林 国有林野の豊かな自然環境を積極的に活用するため、名所、旧跡等と一体になって景勝地を形作られている安宅林国有林の一部(69.21ha)は安宅林風景林というレクリエーションの森であり、平成29年に「日本美しの森 お薦め国有林」に選定されています。
お問合せ先
石川森林管理署
担当者:担当者:武内
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