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近畿中国森林管理局

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    低コスト林業Aブロック現地検討会を開催しました

      石川森林管理署は、10月8日(火曜日)に石川県加賀市及び小松市において、低コスト林業Aブロック現地検討会を開催しました。

      当日は、石川県石川農林総合事務所、滋賀県造林公社、森林整備センター近畿北陸整備局 福井水源林整備事務所、金沢市、小松市、加賀市、白山市、かが森林組合、近畿中国森林管理局及びAブロック内の各森林管理署等(京都大阪所、滋賀署、福井署及び当署)から39名が参加しました。(写真1)

      この検討会は、石川県の協力により、県の推進するドローンやICTハーベスタを活用した「スマート林業」の状況を視察することによって、林業での「見える化」の現状を学習し、地域の林業の成長産業化に資する目的で開催したものです。

      午前の部では、加賀市の民有林でICTハーベスタによる造材状況を視察し、木材の等級によりハーベスタの切断面に選別用のカラースプレー(2色)が噴霧でき、一日の生産量(造材量)をオープンプラットホーム(コマツ林業クラウド)へデータ送信(NTTdocomo通信エリア)できるなどの説明の後、意見交換や質疑応答が行われました(写真2、3)。
      質疑応答ではICTハーベスタを使用して実際どのようなことに役立ったかという質問があり、それに対し業務の進捗状況が一目でわかり、仕事の計画が立てやすくなり便利であるという回答がありました。また、伐倒作業はチェーンソーとハーベスタの組み合わせにより実施していて、現時点では、オペレーターの目視・判断により等級に基づく採材を行っているが、機械による等級に基づく採材が可能となるようメーカに改善依頼を行っているとの補足説明もありました。

      午後の部では、ドローンによる森林資源調査の視察を予定していましたが、降雨のため予定を変更し、屋内にて、石川県林業試験場担当者より、ドローンによる森林調査システム及びその結果を活用したクラウドシステム、ドローン操縦士養成研修の内容等について説明を受け、意見交換や質疑応答等が行われました。
      質疑応答では、ドローンを使用しての松くい虫被害調査の精度について質問があり、それに対して精密な画像データを撮影できれば精度を向上させることができるとの回答がありました。

      当署は、今後とも県のフォレスタ-等との連携を強化し、地域における林業の成長産業化に向けた各種取組や、国有林のフィ-ルドを活用して得られた成果の普及を通じて、市町村に対する技術的な支援の充実や林業事業体等への情報発信に取り組むこととしています。

    (写真1)石川森林管理署長のあいさつ (写真2)ICTハーベスタによる造材状況を視察1


    (写真3)ICTハーベスタによる造材状況を視察2 (写真4)屋内でドローンによる森林調査システム等の説明

    お問合せ先

    石川森林管理署

    ダイヤルイン:050-3160-6100