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近畿中国森林管理局

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    林業の成長産業化に向けた民有林への支援及び木材利用の推進

     戦後植林した人工林が本格的な利用期を迎える中、これらの森林資源を循環利用し、林業の成長産業化を図ることが我が国の森林・林業にとって重要な課題となっています。近畿中国森林管理局では、林業の成長産業化の実現に向けて、地方公共団体、林業事業体等と連携した民有林の支援を進めてまいります。

    林業成長産業化モデル地域への参画

     地域の森林資源の利活用により林業の成長産業化を図り、地域の活性化に取り組む「林業成長産業化地域」を支援するため、森林管理署等が各地域の協議会等に参画し、目指すビジョンの実現に向けて協力していきます。


    管内の林業成長産業化モデル地域

    • 田辺地域(和歌山県)
      建築士と協定を締結するなど紀州材の無垢材の需要の拡大を図ることにより、山元に利益を還元

    • 日南町・中央中国山地地域(鳥取県)
      町への山林寄付を募って集約化を図るとともに、LVLの不燃化など新機能を有する木材製品の開発・販売や、農業ハウスの暖房に活用することにより、山元に利益を還元

    • 長門地域(山口県)
      市が設立する新法人が所有者から森林経営を引き受けて集約化を進めるとともに、独自商品の全国展開や、これまで現場に放置されていた未利用低質材を市内温泉で活用することにより、山元に利益を還元


     第3回運営協議会の様子
    【田辺地域成長産業化第3回運営協議会の様子】

    LVLとは、「laminated  veneer  lumber」の略で木材を薄く剥いだ単板を3枚以上、繊維方向が平行になるよう積層接着した製品のこと。

     

    森林・林業関連教育機関との協力

     管内において、府県等が設置する森林大学校等の開校や林業コースの新設等が相次いでおり、さらに今後も新設が計画されるなど、林業の担い手を育成するための幅広い教育が実施されています。国有林としても、講師の派遣や現地実習にフィールドを提供することにより、現場技術者の育成に協力していきます。


    【管内の主な森林・林業関連教育機関】
    ふくい林業カレッジ、京都府立林業大学校、兵庫県立森林大学校、和歌山県農林大学校、島根県立農林大学校

    嵐山国有林(京都)における実習風景
    【嵐山国有林(京都)における実習風景】

    建築物の木造化・木質化を通じた木材利用の推進

    中・大規模建築物の木造化等、木材利用の推進を目的としたフォーラムの開催などを通じて、木材関係者と建築や不動産関係者等との連携の推進に取り組みます。


    近畿木材利用建築促進フォーラム
    【近畿木材利用建築促進フォーラム】

    建築・不動産・木材等の関係者による、木造や内装が木質化された建築物の高付加価値化について、事例報告とパネルディスカッション(H30.2.15)

    国交省近畿地方整備局および関西広域木造建築普及促進協議会との共催