多様な森林整備の展開
近畿中国森林管理局では、管理・経営する森林が都市近郊、水源地域、山岳地域など様々な場所に位置しています。
平成28年5月に改正された「森林・林業基本計画」の方向性に基づき、立地条件に応じて、国土の保全・水源の涵養・生物多様性の保全等、公益的機能の一層の発揮に向け、多様な森林への誘導に取り組みます。
主伐・再造林、長伐期化等
林地生産力が比較的高く、傾斜が緩やかな場所に位置する育成単層林は、多様な伐期による主伐と植栽により確実な更新を図り、主に木材等生産機能を発揮させます。
長伐期人工林 （鳥取県鳥取市）
複層林化（植栽による育成複層林への誘導）
急傾斜地や林地生産力が低い森林については、水源涵養等の公益的機能と木材等生産機能の発揮を同時に期待する帯状又は群状の伐採と植栽による確実な更新により、効率的に育成複層林に誘導します。
育成複層林 （広島県庄原市）
複層林化（天然力を活用した森林づくり）
林地生産力が低く、公益的機能の発揮のため継続的な育成管理が必要な森林は、択伐や帯状又は群状の伐採と天然力を活用し、針広混交の育成複層林や広葉樹林に誘導します。
針広混交林 （広島県庄原市）
