早生樹「センダン及びヒノキの混交植栽試験」についての現地検討会の開催について
令和4年8月4日(木曜日)に、兵庫森林管理署管内の札楽山(ふだらくやま)国有林において、兵庫県内の民間事業者や行政関係者など総勢32名の参加者を得て、早生樹「センダン及びヒノキの混交植栽試験」についての現地検討会を開催しました。
近年、関心が高まっている早生樹ですが、人工林の主要樹種であるヒノキなどと混植されている試験地は数多くありません。また、昨年の現地検討会におけるアンケート調査で、早生樹への高い関心が伺えたことから、今年度の現地検討会ではセンダンの生育初期における保育作業及び保育コストの検証を行うことを目的に開催することとしました。
最初に材木育種センター関西育種場 宮下氏により国内外の事例を交えてセンダンの特性や用途の説明、次いで京都府立大学 糟谷氏により土壌適地に関する説明を行っていただきました。その後、当署職員が、穴堀機オーガを用いて、センダンの植付用の穴を掘る実演を行ったほか、宮下氏によりセンダンの芽掻き作業における詳しい方法や通直な材にするための注意点などを説明いただきました。
一連の実演・説明が終了した後の質疑応答では、センダンにおける保育作業の必要年数、獣害対策、萌芽更新などに関する数多くの質問・意見が出され、関心の高さが伺えました。
今後、主伐・再造林の拡大が見込まれる中、ヒノキなどの主要樹種の植栽初期に収入を得るための一つの手法として、広く民有林関係者に情報提供することを目的に、引き続き、京都府立大学院、材木育種センターと協力しながらセンダンとヒノキの混植試験を実施していきます。
署長による開会挨拶 |
土壌適地の説明の様子 |
穴掘機の実演 |
芽掻きの説明の様子 |
近畿中国森林管理局上野氏による閉会挨拶 |
センダン |
お問合せ先
兵庫森林管理署
担当者:地域林政調整官
ダイヤルイン:050-3160-6170