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近畿中国森林管理局

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    山崎高等学校の生徒が国有林見学実習(令和3年度)

    令和3年10月7日に、兵庫県立山崎高等学校森林環境科学科(以下 「山崎高校」という。)の2年生22名が、国有林の造林事業と立木販売事業の各現場を見学実習しました。

    山崎高校では、森林環境を守り、森林を育て、保護していくための基礎的・基本的な知識と技術及び森林を総合的に利用する能力と態度を身に付け、「森林に携わる幅広い担い手の育成」を目標とし、現場見学実習等の体験学習を重視し、地域社会、関連機関等と連携した教育を推進しています。兵庫森林管理署としても、地域における人材育成に協力していることから、今年度においても、山崎高校からの要請に基づき、国有林見学実習を実施しました。

    午前中は、山崎高校が所在する宍粟市山崎町内の河原山国有林において、皆伐跡地への新植箇所において、獣害防止の防護柵を設置している造林事業の見学実習を行いました。現場を管轄する山崎首席森林官から、当地域ではシカの生息密度が高く、防護柵を設置せずにスギ・ヒノキ等の苗を植栽すると、すべて食害を受けるため、獣害対策として防護柵を予め設置してから、コンテナ苗を植栽することなどの説明を行いました。

    午後からは、伐採現場に移動し、チェンソーによる伐倒作業を見学、作業員の熟練の技で次々と伐倒される迫力と地響きに、多くの生徒達が驚きと歓声をあげていました。続いて、高性能林業機械による実演では、立木の伐倒・枝払い・玉切り・はい積み作業を見学し、労働環境の厳しい林業の現場においても、高性能林業機械が導入され、少人数でも安全で早く、しかも肉体的疲労も大幅に軽減されることの説明を受け、1台数千万円の金額にも驚きながらも、自分も将来高性能林業機械に乗りたいなど、生徒達の中には林業に就職したいと話す生徒もいました。

    現場での昼食時などは大きな声で談笑するなど今どきの高校生でしたが、見学実習中は、説明者の説明を真剣に聞き、メモをとるなど、机上では感じることのない林業を肌で感じることが出来、生徒達にとって有意義な見学実習となったのではないかと思われます。

    今回、ご協力をいただきました(株)八木木材に感謝申し上げるとともに、これを機に林業に更なる興味を持ち、将来は林業に関する道に進んでもらえることを祈念します。

    造林地の説明 防護柵の説明
    ザウルスの説明 ザウルスの伐倒
    プロセッサの説明 玉切作業


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    担当者:次長
    TEL:050-3160-6170(代表)