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近畿中国森林管理局

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    山崎高等学校の生徒が国有林見学実習(令和2年度)

    令和2年11月9日、12日に兵庫県立山崎高等学校森林環境科学科の2年生35名と1年生30名が、それぞれ「国有林見学実習」を行いました。山崎高校では、森林環境を守り、森林を育て、保護していくための基礎的・基本的な知識と技術及び森林を総合的に利用する能力と態度を身に付け、「森林に携わる幅広い担い手の育成」を目標とし、現場見学実習等の体験学習を重視し、地域社会、関連機関等と連携した教育を推進しています。

    11月9日は2年生を対象に、宍粟市山崎町の河原山国有林において、事業担当職員から生産請負事業の流れ等の説明受け、請負事業体のしそう森林組合が行っている作業を見学しました。林業機械(チェンソー、グラップル、プロセッサ、フォワーダ)を駆使して行われる、立木の伐倒から山土場までの集運造材作業を真剣な眼差しで見入っていました。午後からは、昨年度の2年生(現3年生)が植付作業を行った箇所へ移動し、1年後の状況について首席森林官から説明を受けました。また、獣害対策として設置している獣害(シカ)防護柵についても学習しました。

    11月12日は1年生を対象に、宍粟市波賀町の音水国有林において、音水スギ・ヒノキ・トチノキ遺伝資源希少個体群保護林を見学しました。かつて音水国有林は、砂鉄の精錬用の薪炭材として広葉樹の伐採が行われました。現在は、スギを主体としたヒノキや広葉樹が混成する天然林が形成され、音水渓谷の奥深い谷間には、樹齢200年以上の天然杉が残ってることなどを森林官から説明を受けました。今が見頃の紅葉が美しい森林を散策(森林浴)しながら、片道約3kmの道のりを歩き、保護林では樹齢250年生の根上がり※したヒノキなどの巨木を前にして、その大きさに驚きの声が上がり貴重な天然資源に触れることが出来ました。

    両日ともに生徒は職員の説明に真剣に聞き入り、森林環境の大切さや林業の重要性等を肌で実感し、有意義な見学実習となりました。国有林見学実習に際して、しそう森林組合、ヒョウカン運輸(株)の皆様には貴重な時間を割いて御協力をいただき、感謝申し上げます。


    補足メモ
    ※根上がり:風雨に土が削られて地上に現れ出た木の根のことです。俳句や盆栽の用語で「はしりね」とも言われます。



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