令和元年度兵庫県立山崎高等学校の国有林見学実習
令和元年11月5日・13日に、兵庫県立山崎高等学校森林環境科学科の1年生37名・2年生28名が地元宍粟市内の国有林で現地見学・実習を行いました。
山崎高校では、森林環境を守り、森林を育て、保護していくための基礎的・基本的な知識と技術及び森林を総合的に利用する能力と態度を身に付け、「森林に携わる幅広い担い手の育成」を目標とし、現場見学実習等の体験学習を重視し、地域社会、関連機関等と連携した教育を推進しています。
5日は1年生を対象に、音水国有林の音水スギ・ヒノキ・トチノキ遺伝資源希少個体群保護林内の樹齢250年生の倒木更新※したヒノキの巨木の前では、貴重な天然林資源を見上げ、その大きさに歓声が上がっていました。
午後からは、同じ音水国有林の素材生産事業箇所に移動し、森林官の説明のあと、チェーンソーとグラップルによって実際にスギを伐倒・集材する現場を間近に見ることができました。生徒たちはその迫力に興奮した面持ちで作業を見守っていました。
13日は2年生を対象に、本谷国有林の素材生産事業箇所で森林官と職員の説明のあと、高性能林業機械による車両系作業システムによる作業を行う事業体のプロの技に生徒たちは魅せられながら、生産された木材の流通についても学習しました。
午後から河原山国有林へ移動し、専用の植付器具を使用してスギコンテナ苗を職員等の指導を受けながら、慣れない手つきで一生懸命に植付作業を行い、苗木の種類と獣害対策についても学習し、貴重な体験となりました。
2日間を通し、職員の指導のもと真剣に取り組み、森林環境の大切さや林業の重要性等を肌で実感し、有意義な見学実習となりました。
国有林見学実習に際して、(株)八木木材・(有)勝部重機・しそう森林組合、各事業体の皆様には貴重な時間をさいて、御協力いただき感謝申し上げます。
補足メモ
※倒木更新:寿命や天災、伐採などによって倒れた古木を礎にして、新たな世代の木が育つこと。
音水スギ・ヒノキ・トチノキ遺伝資源希少個体群保護林 |
保護林内の倒木更新したヒノキ |
音水国有林素材生産事業箇所・搬出路 |
ロングリーチグラップルによる木寄 |
本谷国有林素材生産事業箇所・伐倒作業(列状間伐) |
プロセッサのアタッチメント説明 |
河原山国有林造林事業地・植付指導 |
植付体験中の2年生 |
植付体験中の2年生 |
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