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近畿中国森林管理局

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    平成30年度「トライやるウィーク」~中学生の地域体験活動(平成30年5月28日~6月1日)

    平成30年5月28日(月曜日)から6月1日(金曜日)までの5日間、宍粟市立山崎西中学校2年生4名の生徒を受け入れてトライやる・ウィークが実施されました。

    トライやる・ウィークとは、地域や自然の中で「生きる力の育成」を目的に、地域住民と様々な体験を行うことで、兵庫県内全域で実施されており今年で21年目を迎えます。

    5日間で、保護林の巡視、センダン試験地の設定、林道の修繕、治山施設の見学、枝払い・立木の調査・間伐実習などを行いました。

     (月曜日)
    ・最初に、森林管理署の概要説明とこれから行う作業の安全教育を行い、その後、赤西国有林の千年スギ、音水国有林のイヌブナの保護林巡視を行い、イヌブナの大径木の中に作られた歩道の中を歩きながら長い年月をかけて行われている自然の営みを実際に体験しました。

    署の概要説明巡視 音水

     (火曜日)
    ・次の日は、センダン試験地設定と林道修理を体験しました。センダン試験地設定では、センダンという樹木の植栽試験を行っている森林で、センダンを植え付ける箇所に目印の杭を打ち込む作業を行いました。生徒たちは「センダン」という木の説明を受け、通常の木より早い成長をする木があることを知り驚いていました。

    ・林道点検修理では、側溝・横断講に詰まった土砂の取り除きを行い、体験の中では一番の力仕事を行いました。普段やらない作業に若い中学生でも疲れ気味で、帰りの車中では全員が寝てしまっていました。

    センダン林道修理

     (水曜日)
    ・雨が降った水曜日は、現地での作業を行わず、午前中は庁舎周囲の環境整備を行い、午後からは松野主任森林整備官により、管理署の仕事内容を交えた森林教室を行い、植物のこと、動物のことをクイズを交えながら学び、管理署職員でさえ間違う難しいことを楽しく学びました。
    庁舎清掃森林教室

    (木曜日)
    ・この日も天候が不安定だったので、予定を変更し治山工事の現場を見学しました。まず、加古川市内の清水坂国有林で、平成23年9月に起きた山崩れの復旧作業で作られた治山堰堤を見学、午後からは、神戸市内の堂徳山国有林でノンフレーム施行箇所を見学しました。宍粟市内では、山奥に行かないと見ない治山施設が、街の中にあり治山工事が街や周囲の家を守っているとの説明を受け治山事業の大切さを実感しました。

    治山 清水坂治山 神戸

     (金曜日)
    ・ようやく晴れ間が見えた最終日、この日は、OB職員が応援に駆け付けていただき、枝打ち・立木調査・間伐体験とたくさんのことを体験してもらいました。

    立木調査では、輪尺やコンパスなど初めて見る道具の使い方は何をするための道具であるかの説明を受け、初めて使う道具に困惑しながら作業を行いました。

    間伐では、職員の指示を受けながら木を切り倒す作業を実際に体験し、木が地響きを上げて倒れたときには、「おおー」と言う感動と驚きの声が上がりました。
    立木調査立木調査2

     この5日間の体験を通して生徒の心に何かしら残り、働くことの意義、自然の大切さを知り今後も森林に関心を持ってくれることを祈っています。

    お問合せ先

    担当者:次長
    TEL:050-3160-6170(代表)