保護林
「保護林」とは、原生的な天然林などを保護・管理することにより、森林生態系からなる自然環境の維持、野生生物の保護、遺伝資源の保護、森林施業・管理技術の発展、学術の研究等に資することを目的としている国有林野のことです。
保護林の種類は「森林生態系保護地域」「生物群集保護林」「希少個体群保護林」の3種であり当署管内には以下の種類を設定しています。
釜ヶ峰(かまがみね)アベマキ・アカマツ遺伝資源希少個体群保護林
遺伝資源希少個体群保護林は優れた遺伝資源を有する森林を広範囲に保存し、将来バイオテクノロジーなどの先端技術の利用可能性に資することを目的として設定しています。
当保護林は全国的にも希少なアベマキ等の天然分布地の保存を目的として平成2年度に設定し、保護管理に努めています。また大学や研究機関へ学術研究のフィールド提供に努めています。アベマキを対象として保存しているものは他にはなく、120年を超えるアベマキの群生地は西日本一と言われています。
場所:庄原市口和町 釜ヶ峰国有林23林班は小班 設定面積:5.41ヘクタール |
林内は遊歩道もあります。
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胸高直径88センチメートル 胸高周囲276センチメートル 樹高31メートル 林齢120年 |
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指谷山(ゆびたにやま)ブナ・コナラ希少個体群保護林
地域の自然を代表するものとして保護を必要とする植物群落及び歴史的、学術的価値等を有する個体の維持を図り、併せて森林施業、学術研究に資することを目的として設定しています。
場所:庄原市高野町 指谷山国有林1007林班 島根県飯南町との県境に位置しています。
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設定面積:75.17ヘクタール 林齢:150年
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お問合せ先
広島北部森林管理署
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