職場体験 in 広島森林管理署
6月24日(火曜日)から6月26日(木曜日)の3日間、広島市立翠町中学校の生徒2名が職場体験に訪れました。1日目は署内で国有林の概要や当署で行っている各種事業について学び、治山工事の現場へ移動してICT技術を活用した取り組みを見学しました。治山ダムを作設する場所でiPadをかざすとダム本体の完成画像が表示され、生徒たちは興味津々そうに説明を聞いていました。林道の現場では、側溝にたまった土砂や落ち葉を除去し、大雨で道が傷まないようにするには、日頃からの整備が大切であることを学びました。
2日目はトータルステーションという測量機器で角度や距離を測り、データを基に民有地と国有林の境界標探しにチャレンジしました。測定が正確でないと見つからないため、何度も微調整を繰り返しながら、やっとの思いで境界標を見つけ出しました。また、木の直径や樹高を測定する森林調査も体験しました。見た目で予想した樹高が実際に測ったものと大きく違っているのに驚き、目を丸くしていました。
3日目はシカ捕獲用の罠の見学とのこぎりを使った伐採の体験をしました。現場に向かう途中で何頭ものシカに出会い、身近に生息していることにびっくりした様子でした。罠の中に入ってみたりして、頑丈さやシカを複数捕らえる工夫を体感しました。また、伐採体験では、植栽木を成長させるためには、周りの木を伐って適度な間隔にするのが大事だということを学びました。
実際に職場を体験して、森林の機能や林業への理解が深まり、充実した3日間となりました。

国有林の概要説明

治山工事現場の見学

林道の側溝にたまっている土砂を除去

測量機器(トータルステーション)の操作を体験

森林の調査

シカ捕獲用の罠の見学

森林管理のために雑木を伐採
お問合せ先
広島森林管理署
ダイヤルイン:050-3160-6145