「木を建てる」講演会を開催しました
10月16日に近畿中国森林管理局において、(一社)大阪府建築士会、(一社)大阪府木材連合会、関西広域木造建築普及促進協議会及び近畿中国森林管理局の主催により「木を建てる」講演会を開催し、川下側である建築士と川中、川上の関係者約80名が参加ました。
本講演会は、SDGsや素材としての木材に関心が高まりつつある中で、関西圏では中大規模建築や内装材への木材の利用が十分進んでいないことから、木造建築や木材の魅力について知ってもらうとともに、建築士、川上側双方から中大規模木造建築の事例、木材利用の意義や木材利用促進の取組を紹介し、中大規模建築に木材をもっと利用していくためには何ができるかを考える場として開催したものです。
講演では、中大規模木造建築につながる木構造の研究と、木材の健康効果におけるそれぞれ我が国を代表する専門家である東京大学名誉教授の稲山先生、京都大学名誉教授の川井先生、木材を使った建築に取り組まれている島根県建築士会の足立様から木造建築や木材の魅力、木材を使用する建築士の取組をお話しいただき、民有林行政として宮崎県の笹山様から中大規模建築への木材利用拡大の取組についてお話をいただきました。
講演に続いて(株)古川ちいきの総合研究所の古川様がコーディネーターを務め、講演者等によるパネルディスカッションを行い、中大規模木造建築の普及などに向けた議論が行われ、製材品のストックがなく資材が揃わないことや、木造建築を志す建築士の育成等が課題として挙げられました。
近畿中国森林管理局では、今後とも、川上と川下・川中側との関係づくりに努めてまいります。


髙橋局長による講演会の趣旨説明 講演者等によるパネルディスカッション
お問合せ先
森林整備部 資源活用課
代表:050-3160-6770