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下越森林管理署

Ⅰ 国有林のあらまし

1 国有林とは

林野庁が所管する国有林(762万ha)は、我が国の国土の約2割、森林面積の約3割を占めていますが、その多くは奥地脊梁山地や水源地域に分布しており、原生的な天然林も多く残されています。

このため国有林に対しては、木材生産のみならず国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、保健休養の場の提供等の公益的機能を高度に発揮することが求められてきました。近年では、これらに加えて、地球温暖化の防止、生物多様性の保全、森林とのふれあいや森林環境教育等への貢献が求められるなど、国民の国有林野に対する期待や要望は多様化しています。

全国の国有林は、7つの森林管理局と、その下に98森林管理署、14支署、8森林管理事務所が置かれ、管理経営されています。

平成25年4月から、国有林を管理経営する国有林野事業は、法律に基づき一般会計の下で運営されることとなりました。今後、国有林野事業は、公益重視の管理経営を一層推進しつつ、我が国の森林・林業の再生や地域振興などの各般の政策実現を通じて、国民全体の利益のために地域とともに歩む「国民のための国有林」としての使命を果たしていくこととしています。

2 新潟県下の国有林野

新潟県には、富山県から山形県に至る脊梁山地を中心に、県内の全森林面積(865千ha)の3分の1に相当する287千haの国有林が分布しており、次の組織で管理経営されています。

(表1)新潟県下の森林管理署等 

名称

所在地

管理面積

主な山系

上越森林管理署 上越市 36,000ha 妙高山地
中越森林管理署 南魚沼市 104,000ha 三国山脈
下越森林管理署 新発田市 81,000ha 飯豊山地
下越森林管理署 村上支署 村上市 66,000ha 朝日山地

 

(図1)新潟県下の国有林(地図を表示するページ移動します。)  

3 下越森林管理署の国有林

当署が管轄する国有林等は、5市1町の国有林80,428haと官公造林1,627haの合計82,055haで、県内の森林面積の35%に相当します。

当署が管轄する国有林は、次の表のとおり、5市1町に分布しており、総面積は80,428ha、総森林面積に占める国有林野の比率は35%です。

(表2)下越森林管理署の管轄する国有林等

市町村

区域面積:ha

森林面積:ha

(林野率 %)

民有林等:ha

国有林野:ha

官行造林:ha

合計:ha

(%)

新発田市

53,282

33,909

(64)

12,151

21,576

43

21,619

(64)

五泉市

35,187

25,152

(71)

13,799

11,226

127

11,353

(45)

阿賀野市

19,272

7,280

(38)

4,030

3,126

3,126

(43)

胎内市

26,518

17,686

(67)

5,366

12,320

12,320

(70)

阿賀町

95,288

89,400

(94)

57,373

31,180

659

31,839

(36)

佐渡市

85,526

63,356

(74)

61,053

1,000

798

1,798

(3)

315,073

236,783

(75)

153,772

80,428

1,627

82,055

(35)

注(1)計画期首 (2)国有林等の合計欄の%は森林面積に対する国有林等の比率

 

(図2)下越署が管轄する国有林等の位置(地図を表示するページに移動します。) 

 

国有林野は、独自の森林計画に基づいて管理経営されていますが、森林計画区では下越森林計画区の約半分(村上支署管轄分を除く。)と佐渡森林計画区に属しています。

(1)下越森林計画区の国有林

日本海型気候区に属し、寒冷で降水量は多く、山間部は豪雪地帯となります。この影響を受けて、平地丘陵地帯はアカマツ、コナラが混生する里山ですが、標高が高くなるとブナ、ミズナラ林に移行し、亜高山帯では豪雪地帯特有の広葉樹天然生林が成立し、稜線部には高山性のお花畑が広がっています。森林のうち、天然林の割合は87%です。

局部的に天然スギも成立していますが、二王子(新発田市)、中ノ沢・新谷(阿賀町)などではスギを主体とする人工林が分布しています。スギの生育はおおむね良いものの、積雪による曲がりが多く、近年では、ツキノワグマによる剥皮被害が拡大しています。

(2)佐渡森林計画区の国有林

佐渡島は我が国最大の離島であり、対馬海流の影響を受けるので、気候は県下では温暖です。集落の周辺は、かつての薪炭林施業が行われたコナラやクリなどの広葉樹二次林が多く、山地ではアカマツが点生しています。

佐渡の国有林は、国鳥トキの保護増殖を図るために、昭和37年から45年にかけて買い入れられたもので、トキの営巣木を確保するため、アカマツなどの保護を行っています。

 

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