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「万治峠」を訪ねて

管内のみどころ

「万治峠」を訪ねて

新潟県東蒲原郡阿賀町の実川と荒沢を繋ぐ峠に「万治峠」があります。現在は、利用されなくなった峠道の一つで、万治元年(1658年)に開設され、実川集落の重要な生活道路として様々な歴史を刻んできました。
現在は、生活道から引退して、ハイキングコースとして利用されはじめています。また、実川集落の周囲には民有林が広がっており、その周辺は国有林となっています。国有林では、森林管理署の職員(日出谷森林事務所の森林官)が森林を管理するための歩道として、この峠を利用しています。
今回は、この万治峠と飯豊連峰の登山口としても知られている実川集落を訪ねてみたのでご紹介します。(平成17年6月23日)

  1. 荒沢集落から、少し道路を上ると、「万治峠」入口の看板があります。




  2. しばらく馬取川林道を川沿いに歩いて上ると、小さな「万治峠入口」の標識が目印となっていました。そこから、約40年生のスギ林へと分け入ります。

     

     

  3. 峠までの登りの途中に、約80年生のブナの大木がありました。

    今年はブナの実が豊作と言われています。木の枝に実がたくさん付いていますね。


       

     

  4. 空が明るくなり、なだらかな道になると、まもなく万治峠に着きます。
    万治峠の表示板が、実川集落に向かって立っています。

    峠の周辺は国有林です。大きなヒメコマツやアカマツの大木は、万治峠の歴史を感じさせてくれます。


        

     

  5. 万治峠を実川集落方面へ下ると、ブナなどの広葉樹林が広がります。

     
     


    道ばたには、ギンリョウソウ(冬虫夏草)が顔をだしていました。

     


    大きな松ぼっくり(ヒメコマツ)を発見しました。アカマツに比べて大きいことが分かります。


  6. 赤ペンキのコンクリート標(国有林の境)を確認して、さらに下ると苔むした沢がありました。
    わたしたちも、なかなか見ることができない自然の芸術品、絶品です。

     





  7. 実川集落に近くなると、突然スギ林が現れます。林内では、しばし昔の生活の様子を偲びながら歩きました。

     





  8. 実川には、大きな吊り橋が架かっています。
    実川は、飯豊連峰の山々から流れ出た清水が集まって、大きな流れとなっています。
    吊り橋の上に立って、深山の自然のスケールの大きさ・奥深さを感じました。

     



  9. 実川集落にある旧家五十嵐家
    ここ実川集落は、阿賀町のみなさんが大切にしているところです。
    懐かしいふるさとの風景や自然がたくさん残っており、森林に住む動物たちも共存しているところです。

     


実川集落には、日出谷から小荒集落を経て、自動車で訪れることができますが、豊かな自然に、みなさんのやさしい心配りをお願いします。

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