森林・林業・木材産業への投資のあり方に関する検討会

　令和3年6月に改定した森林・林業基本計画(令和3年6月15日閣議決定)においては、森林・林業・木材産業による「グリーン成長」の実現を掲げているところです。

　国内においては、森林信託等による森林の集約化、効率化の動きや社有林を活用した環境社会への貢献の動きがみられる中、農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法(平成14年法律第52号)が改正され、林業分野にも投資対象が拡大されたほか、環境省では、令和4年度に新たな脱炭素ファンドの創設が検討されるなど、「グリーン成長」の実現に向け、森林の整備や利用をテーマとした投資の可能性が拡がりつつあります。

　こうした中で、森林・林業・木材産業への投資が、どの様な形で行われる可能性があり、また、どのような形で行われることが森林・林業基本計画の推進上望ましいかについて、有識者の意見を幅広く伺い、適切な政策推進手法を模索するため、検討会を開催しています。

カーボンニュートラルの実現等に資する森林等への投資に係るガイドライン 中間取りまとめ

　検討会では、我が国の森林について、特有の現状、期待される役割及び投資上の課題を整理し、森林・林業・木材産業への投資に関する基本的な考え方を示した上で、以下のとおり投資プロジェクトの具体的な評価手法をとりまとめました。

（１）カーボンニュートラルへの貢献度を評価する仕組み
　カーボンニュートラルの実現に貢献する観点から、投資プロジェクトの対象となる森林における主伐後の再造林や開発などによるCO2吸収効果や、建築用材をはじめ伐採木材の利用方法違いによるCO2の貯蔵等効果を定量的に評価するもの。

（２）生物多様性の確保等への貢献度を評価する仕組み
　森林認証制度の活用や合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律（クリーンウッド法）の遵守など森林の公益的機能の維持・発揮に直接つながる事項のほか、森林経営計画の作成や、労働安全など事業の安定性確保の確認に資する事項について定性的に評価するもの。

カーボンニュートラルの実現等に資する森林等への投資に係るガイドライン　中間取りまとめ（概要）(PDF : 900KB)
カーボンニュートラルの実現等に資する森林等への投資に係るガイドライン　中間取りまとめ(PDF : 7,997KB)

第1回森林・林業・木材産業への投資のあり方に関する検討会

【日時及び場所】
令和4年1月31日(月曜日)13時00分～15時30分
オンライン開催

【概要】
第1回検討会_議事概要(PDF : 282KB)

【配布資料】
議事次第(PDF : 49KB)
【資料1】出席者名簿(PDF : 71KB)
【資料2-1】森林と脱炭素をめぐる情勢について(PDF : 1,826KB)
【資料2-2】株式会社トビムシ説明資料(PDF : 1,516KB)
【資料3】Web会議の開催にあたってのお願い(PDF : 146KB)
【資料4】「森林・林業・木材産業への投資のあり方に関する検討会」設置要領(PDF : 199KB)
【資料5】今後の予定(PDF : 87KB)