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第23回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT23)の結果について


2023
年2月17日、18日に第23回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT23)が米国カリフォルニア州で開催されました。 

1.EGILATについて

違法伐採及び関連する貿易専門家グループ(EGILAT: Expert Group on Illegal Logging and Associated Trade)は、2011年に、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進を目的として、APECSCE(経済・技術協力運営委員会)の下に設立された作業部会です。EGILATの活動内容は、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進に関する情報共有や意見交換、関係者の能力開発等です。EGILATでは、毎年2回、専門家会合を開催して、各エコノミー間の情報交換を推進しています。

2.出席エコノミー

今回の会合には、APEC21エコノミーのうち、豪州、カナダ、チリ、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、台湾、米国、ベトナムが参加しました。 

3.主な議題

(1)2023年テーマ

米国より、本年のテーマについて説明がありました。
2023テーマ


(2)2023行動計画及びEGILAT戦略計画(2023-2027)について

2023年の行動計画、次期EGILAT戦略計画(2023-2026)について説明があり、戦略計画については引き続き検討していくことになりました。
米国からは、今日の世界情勢におけるサプライチェーンの重要性、PPFS(食料安全保障政策パートナーシップ)の結果を次期計画に反映させるべきとのコメントがありました。
また、中国からは、次回の大臣会合に向けて森林に関する新たな達成目標を設定すべきとの提案がありました。

(3)他フォーラとの連携

中小企業ワーキンググループより、中小企業が規制に対応することは難しい反面、グローバル企業と中小企業は同等のマーケットアクセスを手にしなければならず、その支援策が求められることの説明や、優良事例の紹介がありました。また、木材産業もその多くが中小企業であることから、本ワーキンググループとEGILATが連携し、合法に係る枠組みがなぜ重要なのか、短期的な利益を超えた指針を示すことの意義が述べられました。

(4)各国における違法伐採対策の取組状況

豪州、インドネシア、日本、韓国、ニュージーランド、台湾、米国から、違法伐採対策や合法確認システム、森林政策の最新動向について発表が行われました。

(5)その他

関係国際機関から、住民参加の森林経営や林産物収穫に関するプロジェクト、米国レイシー法と中小企業支援に関するプロジェクト、コミュニティ林業企業への支援と木材利用促進に関するプロジェクト、環境規制が中小企業に及ぼす影響の分析と支援策に関するロビー活動等、それぞれの取組について報告がありました。

4.次回の日程

次回EGILAT24は、2023年8月頃に開催予定です。

 

お問合せ先

林政部木材利用課木材貿易対策室

担当者:貿易第一班
ダイヤルイン:03-3502-8063

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