このページの本文へ移動

林野庁

メニュー

第55回国際熱帯木材理事会の結果について



令和元年12月2日(月曜日)から12月6日(金曜日)まで、トーゴ共和国のロメにおいて第55回国際熱帯木材理事会が開催されました。

1.理事会について

国際熱帯木材理事会は、国際熱帯木材機関(ITTO:International Tropical Timber Organization)の最高意思決定機関です。ITTOは、熱帯林の持続可能な経営を促進し、持続的かつ合法的に生産された熱帯木材の国際貿易を発展させるため、木材生産国と木材消費国との間の国際協力の促進を目的としています。本理事会は毎年1回開催され、ITTOの運営について議論を行いました。

2.日程・場所

(1) 日程 : 令和元年12月2日(月曜日)から12月6日(金曜日)
(2) 場所 : ロメ(トーゴ共和国)

3.参加者・出席者

(1) 加盟国 :30カ国及びEUの政府関係者等
(2) 我が国 :外務省及び林野庁の担当者
(3) オブザーバー : ワシントン条約(CITES)、国連食糧農業機関(FAO)など国際機関のほか、NGO等

4.主な議事概要

(1)ITTOの戦略行動計画の改訂やガイドラインの策定等
国際熱帯木材協定の目的を達成するための中期計画である戦略行動計画(SAP:Strategic Action Plan)の改訂を2020年に行い、2021年から適用することが理事会で採択されました。これに合わせ新たな2か年作業計画を策定し、2021年から適用することが採択されました。また、環境や社会に配慮したポリシーガイドラインが採択されました。

(2)プロジェクト向け資金の調達・資金構造にかかる検討
ドナー国の任意拠出金のみに頼らない資金調達の多角化を図るため、緑の気候基金(GCF:Green Climate Fund)や地球環境ファシリティ(GEF:Global Environment Facility)をはじめ他の国際機関との連携強化のほか、ITTOの活動を4つのテーマ(Programmatic Lines)に分類し、これらテーマに沿ったプロジェクトの策定とそのプロセスの簡素化、事務局の活動に関する透明性や加盟国との連絡の強化等について、理事会で採択されました。

(3)プロジェクト等への資金拠出
前(第54回理事会)以降、加盟国等から20件、総額5.1百万ドル(うち我が国7件、約850千ドル)のプロジェクト等に対して拠出又は拠出が表明された旨報告されました。

(4)第56回理事会の開催日時及び場所
次回理事会は、令和2年11月9(月曜日)の週に横浜(日本)にて開催予定です。

お問合せ先

林政部木材利用課木材貿易対策室

担当者:貿易第二班
代表:03-3502-8111(内線6130)
ダイヤルイン:03-3502-8063