第26回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT26)の結果について
2024年8月13日、14日に第26回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT26)がペルー共和国リマで開催されました。
1.EGILATについて
違法伐採及び関連する貿易専門家グループ(Expert Group on Illegal Logging and Associated Trade(EGILAT))は、2011年に、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進を目的として、APECのSCE(経済・技術協力運営委員会)の下に設立された作業部会です。EGILATの活動内容は、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進に関する情報共有や意見交換、関係者の能力開発等です。EGILATでは、毎年2回、専門家会合を開催して、各エコノミー間の情報交換を推進しています。
2.出席エコノミー
今回の会合には、APECの21エコノミーのうち、豪州、カナダ、チリ、中国、マレーシア、インドネシア、ニュージーランド、ペルー、台湾、米国及びベトナムが現地で参加し、日本、パプアニューギニア、ロシアがオンラインで参加しました。
3.主な議題
(1)各エコノミーにおける違法伐採対策の取組状況
豪州、日本、米国、インドネシア、マレーシアから、違法伐採対策や合法性確認システム等の最新動向について発表が行われました。
我が国からは、改正クリーンウッド法の施行に向けた進捗状況や、国際熱帯木材機関(ITTO)プロジェクトへの拠出による違法伐採対策への貢献等について発表しました。
(2)「ポリシーテーマ」に関して
2022-23年の2年間で実施された次のプロジェクトについて主担当のエコノミーから報告がありました。また、次期プロジェクト(2024-2025)や、EGILATの今後の方向性について議論されました。
APEC Project EGILAT 2022
1.「合法伐採木材の流通と貿易の前進」主担当エコノミー:米国
2.「キシラリア・ネットワークを通じたAPECの合法木材貿易強化のための統合木材情報データの開発」主担当エコノミー:インドネシア
(3)関連機関からの発表について
APEC加盟エコノミー以外の関連機関である、ITTO(国際木材熱帯機関)、Forest Trends、Environmental Investigation Agencyから、それぞれの取組が紹介されました。
4.次回の日程
次回EGILAT27は、2025年2月頃に開催予定です。(来年のAPECホスト国は韓国)。
お問合せ先
林政部木材利用課木材貿易対策室
担当者:貿易第一班
ダイヤルイン:03-3502-8063