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第24回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT24)の結果について


2023
年7月30日、31日に第24回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT24)が米国ワシントン州シアトルで開催されました。 

1.EGILATについて

違法伐採及び関連する貿易専門家グループ(Expert Group on Illegal Logging and Associated Trade(EGILAT))は、2011年に、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進を目的として、APECのSCE(経済・技術協力運営委員会)の下に設立された作業部会です。EGILATの活動内容は、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進に関する情報共有や意見交換、関係者の能力開発等です。EGILATでは、毎年2回、専門家会合を開催して、各エコノミー間の情報交換を推進しています。

2.出席エコノミー

今回の会合には、APECの21エコノミーのうち、豪州、カナダ、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、台湾、米国及びベトナムが参加しました。 

3.主な議題

(1)各国における違法伐採対策の取組状況
日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、米国、ベトナム及び豪州から、違法伐採対策や合法確認システム、森林政策の最新動向について発表が行われました。
我が国からは、2023年5月に公布された改正クリーンウッド法の概要の紹介、国連食糧農業機関(FAO)・国際熱帯木材機関(ITTO)プロジェクトへの拠出による違法伐採対策への貢献、持続可能な木材利用の促進に向けた日本の取組等について発表しました。また、ITTOに対し、4月に我が国で開催されたG7宮崎農業大臣会合でのサイドイベントへの協力に対する謝辞を述べました。発表後には、カナダ、インドネシア及びEGILAT議長から、我が国の取組に関して質問がありました。

(2)「ポリシーテーマ」に関して
2022-23年の2年間で進行中の次のプロジェクトについて、主担当のエコノミーから進捗状況の報告がありました。その後、それぞれの活動に関する今後の進め方について議論が行われ、各プロジェクトの担当者からは、2023年中に開催を予定しているワークショップに関しての案内がありました。

APEC Project EGILAT 2022
1.「合法伐採木材の流通と貿易の前進」主担当エコノミー:米国
2.「キシラリア・ネットワークを通じたAPECの合法木材貿易強化のための、統合木材情報データの開発」主担当エコノミー:インドネシア

(3)関連国際機関からの発表について
国際熱帯木材機関(ITTO)、アメリカ国際木材製品協会(IWPA) 、世界資源研究所(WRI) から、それぞれの取組について発表が行われました。
ITTOからは、我が国の拠出により、ベトナム、タイ及びインドネシアで実施中の、地域の林業企業、大学等を対象とした、持続可能な木材利用(Sustainable Wood Use)に関するプロジェクトの進捗状況について紹介がありました。また、IWPAからは、新たな規制等への対応に向けたオンデマンドでの教育プログラムの紹介等について、WRIからは、リモートセンシング技術や機械学習を活用した違法伐採の検出手法についての紹介がありました。

4.次回の日程

次回EGILAT25は、2024年2月頃に開催予定です。

 

お問合せ先

林政部木材利用課木材貿易対策室

担当者:貿易第一班
ダイヤルイン:03-3502-8063

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