第27回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT27)の結果について
2025年2月26日、27日に第27回APEC違法伐採及び関連する貿易専門家グループ会合(EGILAT27)が韓国慶州で開催されました。
1.EGILATについて
違法伐採及び関連する貿易専門家グループ(Expert Group on Illegal Logging and Associated Trade(EGILAT))は、2011年に、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進を目的として、APECのSCE(経済・技術協力運営委員会)の下に設立された作業部会です。EGILATの活動内容は、違法伐採対策及び合法木材の貿易推進に関する情報共有や意見交換、関係者の能力開発等です。EGILATでは、毎年2回、専門家会合を開催して、各エコノミー間の情報交換を推進しています。
2.出席エコノミー
今回の会合には、APECの21エコノミーのうち、豪州、カナダ、チリ、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、ペルー、フィリピン、台湾、タイ及び米国が参加しました。
3.主な議題
(1)各エコノミーにおける違法伐採対策の取組状況
豪州、中国、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、ペルー、タイから、違法伐採対策や合法性確認システム等の最新動向について発表が行われました。我が国からは、改正クリーンウッド法や、国際熱帯木材機関(ITTO)プロジェクトへの拠出による違法伐採対策への貢献等について発表しました。
(2)ToRについて
Terms of References(ToR)2026-2029について、概ね内容に合意したので、議論を継続し最終化させることになりました。
(3)「ポリシーテーマ」に関して
2024-2025に実施予定のプロジェクト「ステークホルダーの協力を通じた執行と合法木材取引き強化に関する対話」について、主担当のエコノミーのマレーシア、韓国から説明がありました。
(4)関連機関からの発表について
APEC加盟エコノミー以外の関連機関である、ITTO(国際木材熱帯機関)から取組が紹介されました。
4.次回の日程
次回EGILAT28は、2025年7月頃に韓国で開催予定です。
お問合せ先
林政部木材利用課木材貿易対策室
担当者:貿易第一班
ダイヤルイン:03-3502-8063