活動内容
概要
平成16年4月、全国10箇所に森林環境保全ふれあいセンターが設置され、主な活動区域を常呂川流域とする当センターはその中の一つとして設置されました。(平成25年4月、森林ふれあい推進センターに名称変更)
国有林野を活用し、自然再生や生物多様性の保全に取り組むNPOや、森林環境教育に携わる教育関係者等の活動を技術的に支援する組織です。
主な取り組み内容は、
- 自然再生、森林環境教育等のNPO、教育関係者等のニーズ対応に関すること
- 郷土種を主体とする植物層・動物相の回復を目指した自然再生モデル事業の実施
- 森林環境教育支援活動のため、オホーツクの森を活用した森林環境教育プログラムの作成及び付帯施設の整備
- 森林教室・体験林業実施のための指導者に対する技術支援等
等を実施しています。
オホーツクの森自然再生モデル林
生物多様性の保全および継続的な利用を図ることを目的とした「自然再生推進法」を受け、北見市端野町緋牛内の国有林、通称「オホーツクの森 」の一部の人工林97haを広葉樹と針葉樹が適度に混じった山をめざしています。
このモデル林の方向性について企画、調整を図るために、平成17年度に関係団体、行政機関、NPO、ボランティア団体で構成された「オホーツクの森自然再生モデル事業企画運営協議会」を設立し毎年2回、協議会を実施し方向性について議論されています。
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現地検討会(平成22年10月) |
モデル林で行っている調査
自然再生モデル林エリア図に示しているいるように固定プロット(30m×30m)を6箇所、設定して、このモデル林の推移を調査しています。
プロットはこのモデル林97haをエリア分けをして、そのエリアの標準的な森林を(30m×30m)で区画したものです。
天空写真撮影
下の機材で森林上空を撮影します、と右のような写真になります。
この右の写真を白と黒とにわけて比率計算をして、この森林の地面にどのくらい日が差し込むか、また、間伐した後、どのくらいの時間で上空が塞がるのかがわかります。
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![]() 撮影すると、このような画像になります |
林分構造調査
各プロット内の木の種類、太さ、高さを調べプロット内での木の配置図を作成します。
これによって間伐後、どの木を切ってどれが残ったのか、残った木がどれだけ太く、大きくなったのか成長の度合いも検証できます。
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プロット内での林分構造調査中です。木の種類、太さ、高さを同時に調べます。 |
野生生物調査
7 月から10 月の間で4 回、自動撮影装置による野生動物撮影調査を行っています。この調査は、赤外線感知装置付きのデジタル式自動撮影カメラを、道路沿いに6 台設置し、生物が装置の前を通ると24 時間、自動的に撮影が行われます。
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エゾシカ | タヌキ |
ボランティア育樹などの各種活動
北見市、オホーツク森の案内友の会、森林ボランティア「オホーツクの会」、常呂漁業協同組合、常呂小学校、端野小学校、一般参加者などと協力して、「オホーツクの森」でボランティア育樹などを行っています。 また、オホーツク木のフェスティバルへの参加など、森林の働きや国有林の活動などをPRするための活動を行っています。
ボランティア育樹
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枝払いの様子
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こんなにスッキリ!
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オホーツク木のフェスティバル
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パネル展示&クラフト作成に |
日赤看護大学生もお手伝い |
森林環境教育支援
日本赤十字看護大学の要請を受けてのフィールドワーク、こども探検隊などを森林ボランティア「オホーツクの会」の協力を得ながら実施しています。また、企業や団体の森林づくり活動などの支援活動を行っています。
日本赤十字北海道看護大学フィールドワーク | 子ども探検隊 |
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企業活動支援 | 団体活動支援 |
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看板・パンフレット等の整備
森林環境教育を支援するため、森林管理署と連携して「オホーツクの森」の看板や案内板の整備を進めています。また、「オホーツクの森フィールド案内」のパンフレット等を作成しています。
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